分類 コアラ
脊索動物門
哺乳網
*ディプロトドント目(有袋目・フクロネズミ目)
コアラ科
和名 コアラ(ヴィクトリアコアラ)
英名 Koala
学名 Phascolarctos cinereus victor

コアラは有袋類、コアラ科に属する動物です。コアラの繁殖時期は春から夏で、雌のコアラは普通1匹だけ子供を産みます。お母さんのお腹の中で33〜35日間の妊娠期間を経て生まれてくる赤ちゃんは、未成熟の状態で、体長は約1cm、体重は0.5gとたいへん小さく、毛もなく、目も見えず、後ろ足の一部がやっとできかけている状態ですが、たいへん強い前足をもっています。生まれてくるとすぐに、赤ちゃんコアラはこの強靱な前足を使って、自分の力だけでおっぱいを求めてお母さんのお腹をよじ登ります。ほとんどの有袋類がそうであるように、コアラのお母さんのおっぱいはお腹の袋の中にあります。ここにたどり着いた赤ちゃんコアラは、二つある乳首の一つに吸い付き、半年間おっぱいを飲みながらこの袋の中で少しずつ大きくなるのです。
生後6〜7か月になると、赤ちゃんコアラは時々お母さんの袋から出てくるようになります。この時期になると、赤ちゃんは「ユーカリ粥」と呼ばれるお母さんの排泄物を食べます。この「ユーカリ粥」には、これから生涯食べ続けるユーカリの葉を消化するのに必要な腸内バクテリアが含まれているのです。生後8か月になると、お母さんのお腹ではだんだん窮屈になり、今度は背中に乗って、一緒に動き回るようになります。そして、誕生から12か月後、やっと1人前のコアラとなるのです。

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