JR東日本・江田駅
江田(えだ)
磐越東線   小川郷 → 江田 → 川前
所在地 福島県いわき市小川町上小川字江田
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 ■磐越東線
キロ程 18.3km(いわき起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員 19人/日(2004年)
開業年月日 1917年(大正6年)10月10日(江田信号場)
1963年(昭和38年)7月15日(江田信号場)
1987年(昭和62年)3月31日(常設駅として)
廃止年月日  1917年(昭和8年)11月16日(江田信号場)
1984年(昭和59年)11月16日(江田信号場)
駅種別 無人駅
江田駅
江田駅
江田駅(えだえき)は、福島県いわき市小川町上小川字江田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越東線の駅である。

ホーム キハ111形気動車
ホーム キハ111形気動車
待合室 駅名標
待合室 駅名標
単式ホーム キハ111形気動車がホームに停車
単式ホーム キハ111形気動車がホームに停車

歴史

磐越東線の小川郷駅 - 川前駅間は本州以南としては駅間距離が長く(約16 km)、かつ夏井川渓谷に沿って川前駅へ向けて上り坂が続くボトルネック区間であった。このため1917年(大正6)年10月10日の全線開通時より機関車の故障や不慮の事故に備えて中間地点に江田信号所(1922年〔大正11年〕の名称改正以降は「信号場」)が設置された。一般的な信号場と異なり、下り勾配方(平〔現:いわき〕方)のみに行き止まりの引上線を持つ広義のスイッチバックの一つ、加速線を有する信号場であった。
その後駅昇格が地元を中心に運動された。例えば1923年(大正12年)12月開会の上小川村(当時)議会では「江田周辺には人家があり、乗降扱いをすれば江田周辺に住む住民の利便性が高まるだけでなく、春の岩ツツジや秋の紅葉時の観光面においても、便宜を図ることができる」として、駅昇格を視野に信号場付近の2,000坪を鉄道省に寄付することが決議された。しかし構内が15.2パーミルの勾配上にあるため、正式な駅とするには国鉄の規定により駅をスイッチバック形態として構内をある程度水平にしなければならず(線路等級の項も参照)、鉄道省の試算によると30万円の経費がかかるとされた。
このため正式な駅の設置には至らなかったものの、1930年(昭和5年)から紅葉シーズンに限り臨時停車するようになり、1933年(昭和8年)には信号場は廃止されてしまうものの、太平洋戦争の戦況悪化まで臨時停車は続けられた。
戦後は再び信号場から駅への格上げが上小川村(1955年から小川町)や周辺の関係者・住民により運動されるようになった。結果、1948年(昭和23年)10月1日より仮乗降場として、一部列車が乗降を取り扱いようになり、1963年(昭和38年)7月からはふたたび信号場が設置されたことに伴い、待合室も設置され、1967年(昭和42年)からは全普通列車が停車するようになった(その後快速列車が設定された際には通過列車があった時期もある)。
こうしてほぼ正規の駅に準ずる扱いとなったものの、前述の勾配上にあるという経緯からか正規の駅とはならず、長らく時刻表にも掲載されなかった。また仮乗降場は営業キロが設定されていないため、運賃は1つ先の隣駅まで要求されていたこともあり、地元住民により引き続き正規の駅とする運動も続けられた。1966年(昭和41年)のいわき市発足当時で、磐越東線は当信号場を含む以西が仙台鉄道管理局、以東は水戸鉄道管理局管轄であり、旧小川町やいわき市当局と仙台鉄道管理局のつながりが薄く、運動は困難を極めた。1974年(昭和49年)10月開会の市議会においては、信号場から駅への昇格について関係機関に意見書提出が採択されている。
こうした運動もあり、1978年(昭和53年)8月から引き続き仮乗降場ではあるものの通勤・通学定期券に限り、運賃を当信号場から起算した料金で発売する全国で初めての試みが始まっている。
その後は1984年(昭和59年)12月に再び信号場が廃止され仮乗降場扱いのみとなり、1987年(昭和62年)3月31日の国鉄分割民営化前日に正規の駅に格上げされた。

年表

  • 1917年(大正6年)10月10日:磐越東線全線開通に合わせ江田信号所として開業。
  • 1922年(大正11年)4月1日:名称を江田信号場に改める。
  • 1930年(昭和5年):同年から紅葉シーズンに限り旅客列車の臨時停車を実施。
  • 1933年(昭和8年)11月16日:江田信号場廃止。その後も太平洋戦争の戦況悪化まで臨時停車は実施された。
  • 1948年(昭和23年)10月1日:江田仮乗降場開業。一部旅客列車が旅客扱い。
  • 1963年(昭和38年)7月15日:再び江田信号場を設置。引き続き仮乗降場として旅客扱い実施。
  • 1967年(昭和42年):全普通列車が旅客扱いを行うようになる。
  • 1978年(昭和53年)8月:同月から通勤・通学定期券に限り、運賃を当信号場から起算した料金で発売。
  • 1984年(昭和59年)12月1日:再び江田信号場廃止。仮乗降場扱いは継続。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:同日付で常設駅の江田駅として開業。旅客駅。ただし、当初は営業キロは設定されなかった。
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
  • 1990年(平成2年)3月10日:営業キロを設定。
  • 2016年(平成28年)4月1日:三春駅の業務委託化により、管理駅を郡山駅に変更。
  • 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始。
  • 2026年(令和8年)3月14日:同日のダイヤ改正より下り始発列車と上り最終列車が当駅通過となる。


駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅である。
かつて存在した加速線は現在のホームの中ほどからいわき方に向かって左手へ分岐していた。
福島県道41号小野四倉線から階段を上った所にホームがあり、待合室がある。
郡山駅管理の無人駅である。駅舎はない。
トイレは水洗式である。待合室内には机が設置されている。