IRいしかわ鉄道・ハピラインふくい 大聖寺駅
大聖寺(だいしょうじ)
IRいしかわ鉄道線    大聖寺  加賀温泉
ハピラインふくい線    牛ノ谷  
所在地 石川県加賀市熊坂町イ136
所属事業者 IRいしかわ鉄道
ハピラインふくい
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員 751人/日(降車客含まず・2021年) 
開業年月日 1897年(明治30年)9月20日
所属路線 IRいしかわ鉄道線
キロ程 0.0km(大聖寺起点)
所属路線 ハピラインふくい線
キロ程 84.3 km(敦賀起点)
駅種別 共同使用駅(IRいしかわ鉄道の管轄駅)
無人駅
 大聖寺(だいしょうじ)
北陸鉄道山中線(廃止)   帝国繊維前 大聖寺        
所属事業者  北陸鉄道 
所属路線 山中線(廃止) 
キロ程 8.9 km(山中起点)
駅構造 地上駅 
ホーム 1面2線(1線のみ使用) 
開業年月日  1913年(大正2年)3月18日 
廃止年月日  1971年(昭和46年)7月11日 
521系電車
大聖寺駅
521系電車
521系電車
521系電車 521系電車
521系電車 521系電車
山中線ホーム跡から線路がカーブして道路をまたぎます 大聖寺駅から東に線路跡が伸びています
山中線ホーム跡から線路がカーブして道路をまたぎます 大聖寺駅から東に線路跡が伸びています
大聖寺駅(だいしょうじえき)は、石川県加賀市熊坂町にある、IRいしかわ鉄道・ハピラインふくいの駅である。石川県最西端および最南端の駅である。
IRいしかわ鉄道のIRいしかわ鉄道線と、ハピラインふくいのハピラインふくい線が乗り入れている。会社境界駅であり、当駅から金沢・倶利伽羅方面がIRいしかわ鉄道線、福井・敦賀方面がハピラインふくい線となっている。当駅は両社の共同使用駅で、IRいしかわ鉄道の管轄駅である。ハピラインふくいで唯一、石川県に所在する駅である(ただし、ハピラインふくいの管轄駅はすべて福井県に所在)。鉄道資産上は県境付近が両社の境界だが、営業上では当駅が境界で、運賃体系も変わる。
元々は両路線とも西日本旅客鉄道(JR西日本)の北陸本線であったが、2024年3月16日の北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅延伸開業に伴う並行在来線の経営分離により、当駅を境に金沢方はIRいしかわ鉄道、敦賀方はハピラインふくいへ承継され、駅施設もIRいしかわ鉄道へ移管された。
そのような経緯から、IRいしかわ鉄道線の金沢駅以西とハピラインふくい線の福井駅以北は現在も一体運用されており、多くの列車が相互直通運転を行っている。なお、当駅での乗務員交代は行われず、IRいしかわ鉄道またはハピラインふくいの乗務員が通しで乗務する。石川・福井県境を挟んだ2駅のうち、場内信号機がある当駅が境界駅として選ばれた。
北陸本線時代は起点の米原駅から見て、石川県に入って最初の駅であり、特急停車駅だった。事務管コードは、▲541438。
北陸本線において金沢支社直轄となっている駅は当駅から金沢駅(2015年3月13日までは倶利伽羅駅)までの各駅で、隣の牛ノ谷駅から福井寄りは同支社福井地域鉄道部の管轄であり、当駅はその指令上の境界とされていた。
かつては当駅から北陸鉄道山中線が、山中温泉・山代温泉方面へ延びていた。
加賀市の中心地に建つ駅だが、北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間の開業以前のほとんどの特急は隣の加賀温泉駅に停車していた。かつて当駅は加賀温泉郷への玄関口として、動橋駅とともに特急が手分けして停まっていたが、1960年代末期には特急「雷鳥」「しらさぎ」が大聖寺駅と動橋駅の両駅に停車するダイヤとされていたことが特急の格やスピードアップの観点から問題視された。そこで1970年(昭和45年)10月1日に両駅の中間に位置する作見駅が加賀温泉駅と改称され加賀温泉郷の玄関口として一本化された。それ以降は急行以下の列車が停車するのみとなり、1982年(昭和57年)に急行が特急に統合されて廃止されたため再び特急停車駅に返り咲いたが、JRから経営分離されるまで特急の停車は一部の列車のみとなっていた。

駅構造

改札内は小松駅が管理する無人駅である。単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅。駅舎は単式の1番のりば側にあり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。
あいの風とやま鉄道線(富山駅まで)の連絡運輸は、当駅以北が発売範囲である(一部の連絡運輸を除く)。
2017年(平成29年)4月15日から、ICOCAおよび相互利用を行う交通系ICカードでの利用およびチャージが可能になり、2018年9月15日から福井方面にエリア拡大し、関西圏と北陸本線のICOCAエリアが繋がった。
ただし、JR七尾線・のと鉄道七尾線・城端線・あいの風とやま鉄道線から利用する場合、IRいしかわ鉄道線に跨っての利用可能区間は当駅以北に限られているため、福井県内へ通しての利用はできない。
駅舎そのものは加賀市が所有している。加賀市がJR西日本から取得したうえで賑わい創出を目指して改修を行い、カフェや高校生の自習室などを含む複合施設「大聖寺ゲートウェイ」として整備された。

のりば

のりば 路線 方向 行先 備考
1 IRいしかわ鉄道線 下り 金沢方面
2 一部列車
ハピラインふくい線 上り 福井・敦賀方面
3
列車運転指令上では、1番のりばが「下り本線」、2番のりばが「中線」、3番のりばが「上り本線」とされる。

歴史

  • 1897年(明治30年)9月20日:官設鉄道の福井駅 - 小松駅間延伸時に開業(一般駅)。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、北陸本線所属駅となる。
  • 1965年(昭和40年)9月24日:みどりの窓口を設置。
  • 1970年(昭和45年)9月30日[要出典]:みどりの窓口の営業を終了。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1990年(平成2年)3月:みどりの窓口の営業を再開。
  • 2017年(平成29年)4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる。
  • 2021年(令和3年)
    • 9月30日:再度みどりの窓口の営業を終了。
    • 11月1日:終日無人化。
  • 2022年(令和4年)6月13日:駅舎を加賀市が取得し、複合施設「大聖寺ゲートウェイ」として整備。
  • 2024年(令和6年)3月16日:北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、IRいしかわ鉄道・ハピラインふくいの境界駅となる。