あいの風とやま鉄道 生地駅
生地(いくじ)
黒部生地西入善
所在地 富山県黒部市吉田浦島
所属事業者 あいの風とやま鉄道
所属路線 あいの風とやま鉄道線
キロ程 77.4km(倶利伽羅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員 341人/日(2020年)
開業年月日 1910年(明治43年)4月16日
駅種別 簡易委託駅
生地駅
生地駅
改札口 生地駅ホーム
改札口 生地駅ホーム
生地駅は、あいの風とやま鉄道に所属する駅です。
2015年3月14日の北陸新幹線の金沢延伸時に当駅を含む北陸本線倶利伽羅駅 - 市振駅がJR西日本から経営分離され、当駅は、あいの風とやま鉄道が管理することになりました。
駅の構造は単式ホーム2面2線ですが、元々は2面3線構造でした。島式ホームの中線が撤去されたため現在の形となっています。単式ホームの1番のりば側に駅舎があり、(元)島式ホームの2番のりばとは跨線橋で連絡しています。
この駅は簡易委託駅なので、18時30分以降は無人となります。
駅周辺には、YKK黒部工場、JAくろべ村椿支所、黒部市吉田科学館、とやまの名水「清水の里」、生地中橋があります。
のりば
ホーム 路線 方向  行先
1 あいの風とやま鉄道  下り 泊・糸魚川方面
2  上り 魚津・富山・高岡方面

到着メロディ

2017年(平成29年)3月の新旅客案内システム導入に伴い、黒部駅と共通で、公共交通の利用促進を目的に黒部ワンコイン・プロジェクト実行委員会が2016年(平成28年)に制作した「公共交通のうた」(高原兄作曲)のアレンジが到着メロディとして使用開始された。

貨物取扱

当駅における貨物取扱は、1984年(昭和59年)2月1日に廃止された。かつて当駅に接続していた北陸製塩工業専用線は、1961年(昭和36年)4月から工費約1億円を以て中部建設工業により建設され、1963年(昭和38年)3月29日に完成した。専用線建設地となった荒俣部落においては当初用地買収への反対運動が行われたが、北陸製塩工業が部落に通ずる道路を整備し、公民館改築のために資金を提供し、専用線建設に並行して農道や用水の整備に努めたことによって土地改良が進み、結果として地元住民はこの専用線開通を大きく祝ったという。
1953年(昭和28年)10月10日付『鉄道公報』第1254号通報専用線一覧別表に当駅接続の専用線は記載されていない。
1967年(昭和42年)7月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった。
  • 北陸製塩工業線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:2.0粁)
  • 日本塩回送線(動力:日本通運所有機関車、作業粁程:2.2粁、備考:当専用線は北陸製塩工業線に接続する)
1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった。
  • 北陸製塩工業線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:2.0粁、総延長粁程:3.3粁)
  • 日本塩回送線(動力:日本通運所有機関車、作業粁程:2.2粁、総延長粁程:0.3粁、備考:当専用線は北陸製塩工業線に接続する)
  • 日本配合飼料線(動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.5粁、総延長粁程:0.2粁、備考:当専用線は北陸製塩工業線に接続する)
1983年(昭和58年)4月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった。
  • 吉田工業線(通運事業者等:日本通運、動力:国鉄動車、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:1.0粁)
  • 日本配合飼料線(動力:国鉄動車、作業粁程:0.6粁、総延長粁程:0.2粁、備考:当専用線は吉田工業線より分岐する)

歴史

  • 1906年(明治39年)6月26日 - 生地町長能登忠が逓信大臣山縣伊三郎に対して、生地駅の開設を請願する。
  • 1910年(明治43年)4月16日:鉄道省北陸本線が魚津駅から泊駅までの延伸に伴い開業する(一般駅)。
  • 1940年(昭和15年)11月1日:構内に生地電信取扱所を設置する。ただし配達事務を行わない。
  • 1959年(昭和34年)3月31日:当駅 - 入善駅間に西入善信号場が開業する。
  • 1960年(昭和35年)7月1日:当駅 - 入善駅間の西入善信号場が、西入善駅として開業する。
  • 1961年(昭和36年)4月:北陸製塩工業が同社黒部工場への専用線敷設工事を開始する。
  • 1963年(昭和38年)3月29日:北陸製塩工業専用線が完成し、同日開通式を挙行する。
  • 1965年(昭和40年)
    • 1月25日:跨線橋が完成し、完工式を挙行する。
    • 4月23日:当駅 - 西入善駅間が複線化する。
    • 8月25日:富山操車場 - 泊駅間が交流電化する。
    • 12月10日:当駅 - 黒部駅間が複線化する。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:営業範囲を改正し、手荷物及び小荷物の配達取扱を廃する。
  • 1973年(昭和48年):北陸製塩工業専用線がYKKの所有となる。
  • 1974年(昭和49年)10月1日:営業範囲を改正し、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となる。
  • 1976年(昭和51年)3月:鉄筋平屋建て230平方メートルの現駅舎が竣工する。同時に売店も併設される。
  • 1982年(昭和57年)8月4日:駅前広場に市営自転車専用駐車場(約350台収容)がオープン。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:営業範囲を改正し、車扱貨物の取扱を廃止して、旅客駅となる。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃止する。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:営業範囲を改正し、荷物(但し新聞紙に限る)の取扱を開始する。
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月14日:北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、あいの風とやま鉄道の駅となる。
    • 3月26日:ICカード「ICOCA」供用開始。