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PK−K6H400/98 |
IFC−USP−M2 |
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PC−9821Xb10/J8 |
今回は、PC−9821Xb10/J8のCPUを換装します。
例によってPCIスロットが1つしかないことがこのマシンの拡張性を失わせています。
しかしベースクロックが最初から66MHzあるのでXa7/C4などからみると、実は拡張しやすいマシンということも言えます。
Xa7/C4だとベースクロックを66MHzに上げると、メモリもセカンドキャッシュもパリティ付きのものが必要になりますので。
PC−9821Xb10/J8は、既にCPUをMMX Pentium300MHzに換装していましたが、アイ・オーデータ機器製CPUアクセラレータ PK−K6H400/98が入手できたので、これに換装しました。
このCPUアクセラレータは、AMD K6−2 400MHzを搭載しています。
SCSIインタフェースは、メルコ社製IFC−USP−M2を搭載しました。
このインタフェースカードは、UltraSCSIインタフェースカードではありますが、IDEハードディスクも接続できるという特殊なインタフェースカードです。
またこのマシンは既にWindows2000を搭載していますが、実はPK−K6H400/98は、Windows2000には未対応です。
実際にはCPUアクセラレータそのものは動作しますが、サポートソフトが未対応ということです。
となるとキャッシュコントローラがないということになり、キャッシュが動作しないことになってしまいます。しかしWrite Allocate MonitorUもWindows2000には対応していません。そこでメルコ社製HK6−MD400/N2で添付されているキャッシュコントローラをインストールしてみると、正常に動作しているようです。
IFC−USP−M2も問題なく動作しています。
注意すべきは、IFC−USP−M2にはIDEコネクタは1つしかないので1つのケーブルにハードディスクとCD−ROMドライブを接続しないといけないことです。
また、このSCSIカードはちょっと癖があるので初心者には使いづらい点があります。
具体的にはこれまでIDEハードディスクとして使ってきたドライブを接続する場合は、フォーマットし直すか、付属のユーティリティで変換するかしないといけません。
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変更前 |
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変更後 |
CPU |
MMX Pentium 300MHz
(メルコ HP5−MX300L) |
→ |
AMD K6−2 400MHz
(アイ・オーデータ機器 PK−K6H400/98) |
メモリ |
64MB |
→ |
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キャッシュメモリ |
256KB |
→ |
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ハードディスク |
4.3GB |
→ |
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SCSIインタフェース |
アイ・オーデータ機器 UIDE−98M |
→ |
メルコ IFC−USP-M2 |
CD−ROM |
6倍速CD−ROMドライブ |
→ |
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LAN |
PC−9801−107 |
→ |
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HDBENCH2.61でパフォーマンスを測定した結果は次の通りです。
ALL |
浮 |
整 |
矩 |
円 |
Text |
Scroll |
DD |
Read |
Write |
Memory |
Drive |
10689 |
27593 |
35306 |
4569 |
1719 |
1576 |
15 |
5 |
7210 |
7529 |
24415 |
C:10MB |
測定結果を見るとビデオ関係はたいへん低い数値ですが、これはCirrusLogicのままであることが原因です。
何しろこのマシンはPCIスロットが1つしかないのでSCSIインタフェースカードをつけるとそれ以上は強化できないのです。
それとハードディスクの転送速度が今ひとつですが、IFC−USP−M2はあくまでUltraSCSIであり、UIDE−98Mに比べて転送レートが低いことと、ファイルシステムがNTFSであることが原因です。とは言っても標準インタフェースの2.5倍程度の転送能力があるので体感的にもかなりの効果があることには違いありません。
CPUは、確かにK6−2 400MHzで動作している事が確認できました。 |