形式 |
重力式コンクリートダム |
用途 |
灌漑用水・上水道用水 |
所在地名 |
奈良県山辺郡山添村上津 |
位置 |
北緯34度40分18秒 東経136度1分39秒 |
河川名 |
淀川水系名張川支流 |
ダム湖名 |
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着手/竣工 |
1975/2000 |
管理 |
近畿農政局 |
堤高 |
堤頂長 |
堤頂幅 |
堤体積 |
堤頂標高 |
63.5m |
264.0 m |
6m |
210,000 m3 |
EL.328.5m |
流域面積 |
湛水面積 |
総貯水容量 |
有効貯水容量 |
18.9Ku |
33ha |
5,600,000 m3 |
5,120,000 m3 |
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上津ダムは、近畿農政局が管理する灌漑用水・上水道用水を目的とする重力式コンクリートダムです。
ところが困ったことにこのダムの水が有効に活用できないでいるのです。
具体的には、350haの畑に水を供給する計画だったものが25haの畑しかこの水を利用されていないのです。
なぜそうなったのか。1998年の公共事業見直しが原因のようです。
当初、幹線水路と畑をつなぐ末端の水路やスプリンクラーなどの施設も、同事業で全面的に整備する計画だったのですが、国は希望者だけに県や市村の補助事業で整備する方針に変更したのです。
県市村は既に水の利用を呼びかける説明を始めていますが、時既に遅し。
現在、国営事業の償還が始まっていて、事業費の3〜16%の支払いが必要なのですが、農家が水路から水を引き込めば整備費用の5〜15%を負担しなければならず、余裕はないのが現状なのです。
つまり茶の価格自体が下がっていて、スプリンクラーを設置する必要性も乏しいのに新規投資する意欲が持てないわけでしょう。これは、ダム計画の時点と現在の状況が変化してしまったために起こった悲劇とも言えます。
しかしダムの建設費は200億円とのこと。厳しいようですが、むだ使いのそしりは免れません。 |
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