富山県のダム(番外編)
  蓑輪頭首工(みのわとうしゅこう)    
形式 可動堰
用途 発電・灌漑用水
所在地名 滑川市蓑輪
位置 北緯36度43分34秒 東経137度26分26秒
河川名 早月川水系合口用水
着手/竣工  
早月水力発電所
最大出力 使用水量 落差 形式
6,000kw 15.18m3/s 47.25m 水路式
接近難易度(A-D) B 道路が狭いし遠い
開放度(A-D) B 特に規制はない
総合評価(A-D) C 取水設備はなかなかです
蓑輪頭首工全景
取水口 灌漑用水用取水設備
箕輪頭首工は、早月川水系合口用水から取水する取水堰です。ここで取水された用水は、早月発電所へ送水されて発電用水として利用され、後は灌漑用水として合口用水に送水されます。ここの特徴は取水設備がたいへん細かい調節ができることで水利権がけっこうシビアなのだと思われます。水利使用標識を見ると、灌漑用水としての取水量は22.150m3/sとなっていて、そのうち箕輪頭首工分が14.650m3/sであり、箕輪P/S放水口に7.5m3/sとなります。
この箕輪頭首工は、堤高が低いので本来はダムとしての扱いは受けませんが、けっこうな取水設備を持っているので番外編ということでここで紹介しました。
下流から見て左側に自然越流式洪水吐、中央に主ゲートとしてローラーゲート2門、一番右側に副ゲートとしてローラーゲート2門と取水堰にしては万全の陣容です。さらに流路が鉄板で補強してありますが、これは流石対策でしょう。