Q1. MOドライブは、どのような装置ですか。
A1. MOドライブは、磁気記憶形式のリムーバブルディスクです。
ただしハードディスクと違い、書き込み時は、レーザビームにより高熱を与えて、 磁気記憶を行う仕組みになっています。
ハードディスクには及びませんが、DVD−RAMやPDに比べてアクセス速度においては勝り、記憶容量も640MBから最近では1.3GBと十分な大容量を持っています。
基本的にハードディスクと同じ使い勝手で、書き込みにCD−R/RWのような専用ソフトは必要ありません。
ただしドライブ自体の価格は、リムーバブルディスクの中では高価です。
またDVD−RAM、PD、CD−R/RWがすべてCD−ROMの読み取りも可能なのに比べて、MOは専用のMOディスクしか利用できません。
MOドライブ     MOディスク
ATAPI接続内蔵MOドライブ     MOディスク

Q2. MOドライブには、いろいろな記憶容量のものがありますが、互換性が心配です。
互換性に関しては、どうなっているのですか。
A2. MOドライブには、2.3GB,1.3GB,640MB、230MB、128MBなどの記憶容量のものがありディスクもそれに応じた記憶容量のものがありますが、基本的に上位互換です。
つまり、2.3GB対応ドライブであればそれより下位の1.3GBディスクへの読み書きはできるが、逆に1.3GBディスクを640MB対応ドライブで読み書きすることはできません。
初期の1.3GB対応ドライブの一部で下位規格のディスクに対する読み書きの対応に一部問題がありましたが、現在のドライブでは問題ありません。
次の表は、MOドライブが使用可能なMOディスクの一覧表です。
    2.3GBディスク 1.3GBディスク 640MBディスク 230MBディスク 128MBディスク
2.3GB MO

1.3GB MO

×

640MB MO

×

×

230MB MO

×

×

×

128MB MO

×

×

×

×


Q3. MOドライブにもSCSI接続とATAPI接続のタイプがありますが、どちらがよいのでしょうか。
A3. これは、なかなか難しい問題です。
SCSI接続の場合、内蔵型ドライブと外付型ドライブの両方のタイプがあり、ATAPIの場合、内蔵型のみです。
この両者は、性能面では、特に差はありません。
またSCSI接続の場合、SCSIボードが別途必要となるので、コスト面では不利です。
しかし内蔵型の場合、5インチファイルベイが必要になります。
最近の省スペース型パソコンの場合、5インチファイルベイがないので必然的にSCSIの外付となります。
あらかじめSCSIボードを持っているマシンの場合、外付型ドライブであれは、別途のコストはかかりません。
あとは、自分のマシンの環境に応じて増設手段を考えるべきです。
万一、どちらの増設手段もとれない場合は、USB対応MOを採用することも考慮する必要があります。
最近ではパソコンのスリム化から、外付け用のUSB接続のMOドライブも豊富です。 

Q4. MOドライブには、2.3GB,1.3GB,640MB,230MBなどのタイプがありますが、どのタイプを選ぶべきでしょうか。
A4. 現在、販売されているMOドライブは、640MB、1.3GB,2.3GBのタイプです。
これらは容量が大きいほど高価になり、性能的にも向上します。
だからコストを考えなければ2.3GBMO(GIGAMO)を選べばいいのですが高価なので、2.3GB登場で価格が下落している640MBMOが狙い目かと思います。

Q5. Zipドライブとは、どのような装置ですか。
A5. Zipドライブは、富士フイルムが開発した特殊な磁性体を利用したリムーバブルディスクです。
記録方式としては、フロッピーディスクと同じ磁気記録方式で、ヘッドもディスクに接触するタイプです。
記憶容量としては、従来型の100MBのタイプに加え、250MBタイプのドライブも登場しています。
これも上位互換であり、250MBZipであれば100MBディスクも読み書きできます。
特徴としては、ドライブが安価だが、ディスクは高価であるという点です。
記憶容量もMOに劣るので、どちらかというと従来のフロッピーディスクのようなデータ交換や少量のデータの保存に使う方が適当かと思います。
またMOと同じく、Zipドライブも専用のZipディスクしか使えません。
Zipのアクセス速度は比較的高速ですので、比較的少量のデータを普段から保存する用途には適していると考えられます

Q6. ZipドライブにもSCSI接続とATAPI接続のタイプがありますが、どちらを選ぶべきでしょうか。
A6.

これもMOの場合と同様の相違点があり、一長一短です。
SCSI接続のZipドライブは、リテール品で販売されていて、外付タイプです。
またATAPI接続のZipドライブは、バルク品で販売されていて、内蔵タイプとなります。
ATAPI接続の場合、ファイルベイの空きが必要となります。
一つの問題点として、ATAPI対応ZipドライブでフォーマットしたディスクがSCSI対応Zipドライブでうまく読み出せないというケースがあるようです。
SCSI対応Zipドライブでフォーマットしたディスクにはこのような問題はおきないようです。
また他の選択肢として、USB接続、パラレルポート接続のZipドライブもあります。
これらの利点は、ファイルベイの空きもSCSIカードも必要ないことです。
ただし、転送速度は低いのでアクセス速度はあまり期待できません。