奈良県のダム

  大滝ダム(おおたきだむ)
形式 重力式コンクリートダム
用途 洪水調節・上水道用水・工業用水・発電
所在地名 奈良県吉野郡川上村大字大滝
位置 北緯34度21分12秒 東経135度56分6秒
河川名 紀の川水系紀の川
ダム湖名
着手/竣工 1962/2004
管理 近畿地方整備局
堤高 堤頂長 堤頂幅 堤体積 堤頂標高
100m 315.0 m 12m 1,034,000 m3 EL.326m
流域面積 湛水面積 総貯水容量 有効貯水容量
258.0Ku 251ha 84,000,000 m3 76,000,000 m3
大滝発電所
最大出力 使用水量 落差 形式
10,500kw 18m3/s 67.5m  ダム式
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大滝ダムは、近畿地方整備局が所有する洪水調節・上水道用水・工業用水・発電を目的とする重力式コンクリートダムです。
既に本体工事が終了して、試験湛水に入っているのですが、ここでたいへんな事態が発生しています。
2003年4月25日に川上村白屋地区で斜面に亀裂が発見され、住民からの通報により国土交通省は直ちに計器類を設置するなど監視を始めて、5月11日には試験湛水を中断しています。
しかしその後も亀裂は拡大し、白屋地区では家屋に亀裂が入るなど被害が出て深刻な状況に陥りました。
そこで事態を重視した川上村・川上村議会・川上村議会ダム対策委員会は国土交通省に対し抜本的な対策を要望するに至り、7月には被害を受けた6戸の仮設住宅への移転を開始しました。さらに国土交通省が地滑り対策工事を開始しています。
しかし試験湛水で地滑りが発生するというのはイタリアのバイオントダムの事故を思い浮かべてしまいます。
やはりずさんな工事という誹りは免れないでしょう。
今のところは、地滑り対策が完了し、訴訟問題も和解するなどで、早く問題が解決することを祈るしかないようです。