新潟県のダム

  大谷ダム(おおたにだむ)
形式 ロックフィルダム
用途 洪水調節・河川維持用水・上水道用水
所在地名 新潟県三条市大谷
位置 北緯37度29分39秒 東経139度9分16秒
河川名 信濃川水系五十嵐川
ダム湖名 ひめさゆり湖 (ひめさゆりこ)
着手/竣工 1971/1993
管理 新潟県
堤高 堤頂長 堤頂幅 堤体積 堤頂標高
75.5m 360m m 2,278,000m3 EL.215m
流域面積 湛水面積 総貯水容量 有効貯水容量
56Ku 101ha 21,100,000m3 17,050,000m3
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大谷ダムは、新潟県が管理する洪水調節・河川維持用水・上水道用水を目的とする堤高75.5mのロックフィルダムです。
ダム湖は、ひめさゆり湖と呼ばれています。
2004年7月に新潟県内を過去最悪の集中豪雨が襲い、この時に五十嵐川・刈谷田川は氾濫し、三条市・見附市等の流域市町村14,300戸が浸水する等甚大なる被害を受けました。
この時、上流部の大谷ダムでは、1時間最大雨量73mm、24時間最大雨量450mmという観測開始以来最大の降雨量を記録しました。この為、計画治水容量を遥かに上回る水量(最大584.80m3/s)がダム湖に流入し、ダム本体に重大な影響を及ぼしつつあった。だが、笠堀ダム、大谷ダムでは限界洪水調節容量まで貯水を行い、仮にダムが無かった場合、三条市等の家屋浸水被害は更に2,000戸増加するという新潟県の試算も明らかになり、確実に洪水調節に役立ったのですが、現状を知らない一部の住民からは「ダムは役に立たなかった」という非難を受けたとのことです。
このようなケースは良くあることで、一般にはダムの機能についてはよく知られていないということです。