岩手県のダム

  山王海ダム(さんのうかいだむ)
形式 ロックフィルダム
用途 灌漑用水
所在地名 岩手県紫波郡紫波町土館
位置 北緯39度32分51秒 東経141度3分53秒
河川名 北上川水系滝名川
ダム湖名 平安の湖 (へいあんのみずうみ)
着手/竣工 1990/2001
管理 東北農政局
堤高 堤頂長 堤頂幅 堤体積 堤頂標高
61.5m 241.6 m m 1,290,000 m3 EL.307.50m
流域面積 湛水面積 総貯水容量 有効貯水容量
53.7Ku 230ha 38,400,000 m3 37,600,000 m3
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山王海ダムは、東北農政局が管理する灌漑用水専用のロックフィルダムです。
ダム湖は、平安の湖と呼ばれています。
このダムは元々はアースダムだったのですが、再開発でアースダムを取り込む形でロックフィルダムを建設しました。
総貯水容量では灌漑専用ダムでは国内最大です。
このダムの自己集水面積ではダムを満水にはできないため、滝名川に隣接する葛丸川に新設された葛丸ダムとの間で、導水トンネル、取水トンネルを通じ相互に水を補給できるようになっています。
この山王海地区は、水田面積に比べて水源の流域面積が小さく降水量も少ないことから、昔から深刻な水不足に悩まされ、水争いを繰り返してきました。
「志和の水けんか」といわれ、記録に残るものだけで36回も発生しています。さらに天保4年、天保11年、慶応元年、明治33年、大正13年の水争いは、死者を出すなどの大騒動になっています。
昭和27年、念願の旧山王海ダムが完成し水争いの歴史にも終止符が打たれています。