デジカメ入門  夜景を撮影しましょう
既にデジタルカメラでいろいろなものを撮影しているあなた、今度は夜景撮影に挑戦してみましょう。
夜景撮影は、どうしても光が足りなくて条件が悪いのでコンパクトデジカメでは厳しいと諦めているあなた。
あなたのデジタルカメラには、夜景モードがありませんか。もしあれば、後は三脚があれば大丈夫です。
でもそんな夜景モードなんかないよと、お嘆きのあなた。今から夜景モードに頼らない夜景の撮影に挑戦してみましょう。
夜景を撮影しましょう夜景撮影の場合、三脚は必須です
1.夜景撮影の準備

夜景撮影の場合、シャッタースピードと絞り値を設定する必要があります。
つまり夜景の場合、光量がそもそも足りないので、シャッタースピードを遅くする必要があります。
それに応じて絞り値も決定されるので、シャッタースピード優先モードにしてみましょう。
シャッタースピードは、できれば16秒までの長時間露出ができる方が良いのですが、たいていのコンパクトデジタルカメラではそこまでの設定ができない機種が多いようです。
これはその場の状況によりますので、一概にどれだけの設定がよいと一口では言えませんが、できるだけ既存の光を利用して撮影するのがコツと言えるでしょう。
時間帯としては薄明時から暗くなりつつある時に撮影するとまだ光が残っていて良い写真が撮れるかもしれません。
いずれにしても光がなさ過ぎると夜景撮影は困難です。

2.いよいよ撮影しましょう

基本的に夜景の際はシャッタースピードを遅くするので、三脚は必須と考えてください。
三脚にカメラを固定して、カメラの設定を行います。
■■カメラの設定■■
フラッシュ  発光禁止
フォーカス  AF or MF
撮影モード  TV
シャッタースピード  1秒〜4秒
ホワイトバランス  太陽光
ISO感度  100〜400程度
セルフタイマー  リモコンがない場合は設定
夜景モードがある場合はそれに設定すれば良いのですが、夜景モードがないカメラの場合は次のように設定してください。
ここでもっとも重要なのは、シャッターを発光禁止にすることです。
夜景を撮影する場合は、周りが暗いのでデジタルカメラはシャッターを発光させようとしますが、光が届かないところは真っ暗にしか写らないので、夜景を撮影するときはシャッターを発光させないようにします。
また、もう一つ重要なのはシャッタースピードです。シャッタースピードが速いと光を充分取り込めないので暗い写真になってしまいます。
シャッタースピードは1〜4秒程度に設定しましょう。あるいはもっと長くすることも考えられます。例えば自動車のライトが流れるような写真を撮りたい場合は16秒まで設定することも考えられます。
そこでカメラにシャッタースピード優先モードがあればそれに設定しておきましょう。その場合は絞り値は自動設定します。
あるいはマニュアル設定にして絞り値とシャッタースピードを手動で設定しても良いです。その場合はF値を比較的小さい値にしておきます。
ISO感度は周りが暗いので上げたくなりますが、感度を上げるとノイズが多くなるのでやたらに感度を上げないようにしましょう。もちろんカメラの性能によりISO感度を400〜800まで上げることも可能ですが、画質重視ならISO感度は低い方がいいのです。最近のカメラではISO1600〜3200も可能ですが、画質(解像度)もてきめんに低下します。
セルフタイマーを使うのは手ブレを防ぐためで、リモコンやレリーズを使える場合はそれを使えば良いでしょう。
ホワイトバランスは、とりあえずオートにしておくのも考えられますが、太陽光に設定しておくとリアルな写真になります。
ただし、都会の夜景の場合はむしろ蛍光灯に設定しておく方がいい絵になるかもしれません。
それでは、夜景を撮影してみましょう。

海王丸 Canon EOS Kiss X5 海王丸U世 Canon EOS Kiss X5
海王丸 海王丸U世
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X5
露出時間 2秒
F値 4
ISOスピードレート 200
露出補正量 0
レンズの焦点距離 25mm
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X5
露出時間 3.2秒
F値 3.5
ISOスピードレート 200
露出補正量 0
レンズの焦点距離 18mm
海王丸 Canon EOS Kiss X5 新旧海王丸 Canon EOS Kiss X5
海王丸 新旧海王丸
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X5
露出時間 3.2秒
F値 5
ISOスピードレート 200
露出補正量 0
レンズの焦点距離 39mm
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X5
露出時間 2秒
F値 3.5
ISOスピードレート 200
露出補正量 0
レンズの焦点距離 18mm
相倉合掌集落 Canon EOS Kiss X2 相倉合掌集落 Canon EOS Kiss X2
相倉合掌集落 相倉合掌集落
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X2
露出時間 3.2秒
F値 5.6
ISOスピードレート 800
露出補正量 0
レンズの焦点距離 100mm
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X2
露出時間 2.5秒
F値 8
ISOスピードレート 800
露出補正量 0
レンズの焦点距離 23mm
菅沼合掌集落 Olympus C-2020ZOOM 菅沼合掌集落 Olympus C-2020ZOOM
菅沼合掌集落 菅沼合掌集落
画像入力機器のメーカー Olympus
画像入力機器の機種 C-2020ZOOM
露出時間 1/30秒
F値 2
ISOスピードレート 400
露出補正量 0
レンズの焦点距離 6.6mm
画像入力機器のメーカー Olympus
画像入力機器の機種 C-2020ZOOM
露出時間 1/30秒
F値 2
ISOスピードレート 400
露出補正量 0
レンズの焦点距離 6.6mm
菅沼合掌集落 Olympus C-2020ZOOM 小矢部市総合会館前 CANON EOS Digital KissN
菅沼合掌集落 相倉合掌集落
画像入力機器のメーカー Olympus
画像入力機器の機種 C-2020ZOOM
露出時間 1/30秒
F値 2
ISOスピードレート 400
露出補正量 0
レンズの焦点距離 6.6mm
画像入力機器のメーカー CANON
画像入力機器の機種 Canon EOS Kiss X2
露出時間 1.6秒
F値 4
ISOスピードレート 800
露出補正量 0
レンズの焦点距離 24mm
相倉合掌集落 Panasonic DMC-FZ30 相倉合掌集落 Panasonic DMC-FZ30
相倉合掌集落 相倉合掌集落 Panasonic DMC-FZ30
画像入力機器のメーカー Panasonic
画像入力機器の機種 DMC-FZ30
露出時間 4秒
F値 6.3
ISOスピードレート 80
露出補正量 0
レンズの焦点距離 9.1mm
画像入力機器のメーカー Panasonic
画像入力機器の機種 DMC-FZ30
露出時間 6秒
F値 6.3
ISOスピードレート 80
露出補正量 0
レンズの焦点距離 7.4mm
高瀬神社 KonicaMinolta DiMAGE G600 富山市街 KonicaMinolta DiMAGE G600
高瀬神社   富山市街 KonicaMinolta DiMAGE G600
画像入力機器のメーカー KonicaMinolta
画像入力機器の機種 DiMAGE G600
露出時間 1/60秒
F値 2.8
ISOスピードレート 200
露出補正量 0
レンズの焦点距離 8.0mm
画像入力機器のメーカー KonicaMinolta
画像入力機器の機種 DiMAGE G600
露出時間 1/8秒
F値 2.8
ISOスピードレート 50
露出補正量 0
レンズの焦点距離 8.0mm
菅沼合掌集落 Canon EOS Kiss DIGITAL X 菅沼合掌集落 Canon EOS Kiss DIGITAL X
菅沼合掌集落 菅沼合掌集落
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 EOS Kiss Digital X
露出時間 4秒
F値 4.0
ISOスピードレート 100
露出補正量 0
レンズの焦点距離 30mm
画像入力機器のメーカー Canon
画像入力機器の機種 EOS Kiss Digital X
露出時間 4秒
F値 4.0
ISOスピードレート 100
露出補正量 0
レンズの焦点距離 27mm

3.夜景ポートレート

■■カメラの設定■■
フラッシュ  強制発光&赤目軽減
フォーカス  AF or MF
撮影モード  TV
シャッタースピード  1秒〜2秒
ホワイトバランス  オート
ISO感度  100〜400程度(機種による)
セルフタイマー  リモコンがない場合は設定
2.では、いわゆる夜景を撮影したわけですが、人物を夜景を背景に撮影するいわゆる夜景ポートレートの場合は少し考え方が違います。
つまり人物を比較的近くに置いて、背景は遠くにあるという状況で、双方とも撮影するわけですから、シャッターを発光させる必要があります。ただし、その場合シャッタースピードが速いと背景が良く写らないので、シャッタースピードはある程度遅くする必要があります。
この設定をスローシンクロと呼びます。
夜景ポートレートモードがあるカメラではそれに設定するとスローシンクロに設定されています。
しかし夜景ポートレートモードがないカメラでは、次のように設定してください。
基本的には通常の夜景を撮るときと似ているのですが、最大の違いはフラッシュを発光させることです。
これは人物を撮影するためですので人物との距離はなるべく詰めてフラッシュが届く範囲で撮影します。
シャッタースピードは遅く設定しますが、これはフラッシュの光が消えた後に夜景を撮影するためです。
また赤目軽減に設定してください。暗がりではどうしても目が赤く写ってしまうので、それを防ぐためです。
当然ながら三脚は必須です。
後、オートフォーカスで背景にピントが合うようだと人物にピントを合わせるためにマニュアル設定が必要な場合があります。
それでは夜景ポートレートを撮影してみましょう。