岩手県のダム

  四十四田ダム(しじゅうしだだむ)
形式 重力式コンクリート・フィル複合ダム
用途 洪水調節・発電
所在地名 岩手県盛岡市上田字松屋敷
位置 北緯39度45分9秒 東経141度8分56秒
河川名 北上川水系北上川
ダム湖名 南部片富士湖 (なんぶかたふじこ)
着手/竣工 1960/1968
管理 東北地方整備局
堤高 堤頂長 堤頂幅 堤体積 堤頂標高
50m 480.0 m m 382,000 m3 EL.174.00m
流域面積 湛水面積 総貯水容量 有効貯水容量
1,196.0Ku 390ha 47,100,000 m3 35,500,000 m3
四十四田発電所
最大出力 使用水量 落差 形式
15,100kw 55.0m3/s 32.70m  ダム式
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四十四田ダムは、東北地方整備局が管理する洪水調節・発電を目的とする重力式コンクリート・フィル複合ダムです。
ダム直下の四十四田発電所では最大出力15,100kwの発電を行っています。
ダム湖は、南部片富士湖と呼ばれています。
このダムは、日本のTVAと呼ばれる壮大な計画「北上川総合開発事業」(KVA)の中核事業として計画された「北上川五大ダム」に基づき建設された北上川の5ダムのうちの一つで、北上川本川にある唯一のダムです。
当初はフィルダムで計画されたが、その後、コンクリートダムを主体として、左岸取付部の風化地帯および右岸の堆積層部分にフィルダムを接続させる複合ダムに計画が変更されました。
当時の北上川は、上流から酸性の強い松尾鉱山の坑内水が流れ込み、長年魚も住めない川でした。このため、コンクリートには酸性水に耐えられるフライアッシュセメントを使用し、ゲート関係にはステンレス材を使用する等の対策が取られています。ただし現在では、中和処理によって北上川の水質が劇的に改善されています。