梅の辻駅は、高知県高知市梅ノ辻にあるとさでん交通桟橋線の路面電車停留場です。
梅の辻駅は、1904年(明治37年)5月2日に開業しています。とさでん交通の前身、土佐電気鉄道による路線開業時より存在する駅です。開業時の路線は本町線(堀詰
- 乗出間、のちの伊野線)と潮江線(梅の辻 - 桟橋間)の2路線で、当駅は潮江線の起点となっていました。1906年(明治39年)には当駅から堀詰駅までの区間が開業し、潮江線は桟橋線に改称しています。
堀詰駅までの区間は当初、梅の辻駅から北上し鏡川を潮江橋にて渡った後、橋の北詰から進路を西に転じて鏡川の土手を進み、再び北上するという経路をとっていました。このルートは1928年(昭和3年)、はりまや橋から南下して梅の辻まで至る新線が開通したことにより廃止されています。
桟橋線の軌道は道路上に敷かれた併用軌道であり、梅の辻駅も道路上にホームが設置されています。ホームは南北方向に伸びる2本の線路を挟み込むように2面設けられていますが、互いのホームは交差点を挟んで南北方向にずれていて千鳥式ホームとなっています。北に桟橋方面行きのホーム、南に高知駅方面行きのホームがあります。
隣のはりまや橋駅との間には鏡川が流れ、桟橋線は潮江橋を渡ります。
潮江橋は1906年に軌道専用橋として架橋、1927年(昭和2年)5月に架け替えられて道路との併用橋になっています。現用の橋は1980年(昭和55年)11月に完成した2代目の併用橋です。
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