JR東日本・JR貨物・郡山駅
郡山(こおりやま)
東北新幹線 新白河 郡山 福島
東北本線 安積永盛 日和田
磐越西線        郡山富田
磐越東線    舞木    
所在地 福島県郡山市字燧田195
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
駅構造  高架駅(新幹線)
橋上駅(在来線)
ホーム  2面3線(新幹線)
3面6線(在来線)
乗車人員  新幹線 6,847人/日(2022年) 
JR東日本14,310人/日(2022年)
開業年月日 1887年(明治20年)7月16日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口
所属路線 東北新幹線
キロ程 226.7km(東京起点) 
所属路線 東北本線
キロ程 226.7km(東京起点)  
所属路線 磐越西線
キロ程 0.0km(郡山起点) 
所属路線 磐越東線 
キロ程 85.6km(いわき起点)
郡山駅
郡山駅
E3系
E3系
郡山駅(こおりやまえき)は、福島県郡山市字燧田(ひうちだ)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
JR東日本の新幹線と在来線各線が乗り入れ、東西南北へ向かう路線の結節点となっている。
新幹線は、線路名称上は東北新幹線のみであるが、新幹線ホームには同新幹線の列車のほか、山形新幹線の列車も停車する。
在来線は、線路名称上は東北本線・磐越西線・磐越東線の3路線が乗り入れている。このうち東北本線を当駅の所属線とし、また磐越西線は当駅が起点、磐越東線は当駅が終点である。このほか、水戸駅を起点とし、東北本線の当駅の南隣にある安積永盛駅を終点とする水郡線の列車も当駅まで乗り入れており、前述の各線と合わせると5方面の列車が当駅を発着している。


駅構造

直営駅(駅長・副駅長配置)であり、管理駅として以下の駅を管理している。
  • 東北本線:白坂 - 本宮駅(自駅管理の新白河駅を除く)
  • 磐越西線:郡山富田 - 中山宿駅
  • 磐越東線:赤井 - 舞木駅
水郡線E132形気動車
水郡線E132形気動車
新幹線は、構内西側の3階にある島式ホーム1面2線と単式ホーム1面1線、合計2面3線のホームを使用する。両ホームの間には通過線2線が引かれている。在来線は、構内東側の1階にある島式ホーム2面4線と単式ホーム1面1線、また島式ホームの南側・安積永盛方にある切欠きホーム1線、合計3面6線のホームを使用する。線名は駅舎側から、下り4番線(1番線ホーム)、下り3番線、磐越西線(2番線ホーム)、水郡線(3番線ホーム、切欠き)、下り東北本線(4番線ホーム)、上り東北本線(5番線ホーム)、磐越東線(6番線ホーム)、(以下側線)となっている。2番線の上り方面先端の西側が切り欠かれており、ここが3番線ホームとなっている。
以前は改札口 - 1番線 - 島式ホーム(1・2番) - 2番線という構成であったが、1番線の線路を撤去後しばらくしてから中央改札口から2番線ホーム(現在の1番ホーム)に直接移動できるように改修され、単式ホームとなった。旧1番線撤去後しばらくの間、番線表示は2 - 6番線と水郡ホーム(当時は番線表示がなかった)となっていたが、2007年春のダイヤ改正で1番線 - 6番線となった。
1階在来線中央口に繋がる地下道と、2階新幹線乗り換え・北口改札に繋がる跨線橋で各ホームは行き来できる。ただし、地下道は階段のみ、跨線橋には上下エスカレータとエレベーターも設置されている。各線の上野方には荷物運搬用のエレベーターと跨線橋(テルハ)が残されている。
改札内にNEWDAYS、無人型のNewDays KIOSK(ホーム上)などの売店や立食いそば店(新幹線改札内、かつては在来線ホーム上にもあった)があり、改札外ではエキナカやエスパル、ピボットなどの商業施設のほかJR東日本の子会社や技術センターなどが入っている。
2015年4月からは「JR東日本郡山駅発車メロディ変更プロジェクト」の一環で、郡山ゆかりのアーティスト、GReeeeNの楽曲に変更された。新幹線ホームは「キセキ」、在来線ホームは「扉」が使用されている。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考 
在来線 地上ホーム
1 磐越西線  下り  猪苗代・会津若松方面   
2・4・5 東北本線 上り 白河・黒磯方面 一部1・6番線
下り 二本松・福島方面
3 水郡線    磐城石川・水戸方面   
6 磐越東線  上り  三春・いわき方面   
新幹線 高架ホーム 
11 東北新幹線 上り  大宮・東京方面 当駅始発の「なすの」
12 下り  福島・仙台・盛岡方面 
山形新幹線 米沢・山形・新庄方面  
13 東北新幹線 上り  大宮・東京方面 「やまびこ」・「つばさ」

貨物取扱

JR貨物の駅は、専用線発着車扱貨物の取扱駅となっている。
旅客ホーム6番線の外側から、磐越東線に並走し1.5kmほど北上した場所にある日本オイルターミナル郡山営業所へ続く専用線が存在する。日本石油輸送がこの路線を保有しており、日本オイルターミナル向けの石油輸送に使用されている。また、専用線の終端には「郡山ヤード」と呼ばれる操車場があり、貨車の留置線として使用されている。駅構内の入換作業は、新鶴見機関区に所属するHD300形ハイブリッド機関車が担当している。
貨物列車は、千葉貨物駅との間に2往復、川崎貨物駅・仙台北港駅との間に1往復ずつ運行されている。千葉貨物駅との間の1往復は専用貨物列車、それ以外の列車はタキ1000形貨車のみで編成された高速貨物列車となっている。
かつては、駅東側の保土谷化学工業郡山工場への専用線も存在し、化学薬品の出荷などで使用されていたが、2001年9月に廃止された。また、1980年代までは日東紡績富久山事業センターや住友セメント郡山サービスステーションへ続く専用線も存在した。



歴史
  • 1887年(明治20年)
    • 7月16日:日本鉄道の駅(一般駅)として開業。当時は終着駅。
    • 12月15日:日本鉄道線が仙台駅方面まで開業。
  • 1898年(明治31年)7月26日:岩越鉄道の駅が開業、同社線が中山宿駅まで開業。
  • 1900年(明治33年):駅舎改築(二代目)。
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道・岩越鉄道が鉄道国有法により国有化、官設鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により、東北本線所属駅となる。
  • 1913年(大正2年)7月23日:洋風木造駅舎に改築(三代目)。
  • 1914年(大正3年)7月21日:平郡西線(現在の磐越東線)が三春駅まで開業。
  • 1945年(昭和20年)4月12日:郡山空襲で死者10名を出す惨事。
  • 1951年(昭和26年)1月30日:鉄筋コンクリート造2階建ての駅舎に改築(四代目)。
  • 1968年(昭和43年)12月19日:日本オイルターミナル郡山営業所が営業開始。
  • 1970年(昭和45年)5月:日本石油輸送が郡山ヤードを設置。
  • 1975年(昭和50年)10月1日:現駅舎のうち1・2階部分のみ開業。
  • 1980年(昭和55年)7月1日:現駅舎に改築(五代目)。
  • 1982年(昭和57年)6月23日:東北新幹線が開業。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
  • 1991年(平成3年)4月17日:駅構内にピボットが開業。
  • 1998年(平成10年)12月9日:新幹線改札口に自動改札機を導入。
  • 2004年(平成16年)11月20日:1階にあったみどりの窓口とびゅうプラザを2階に移転。
  • 2005年(平成17年)
    • 3月1日:みどりの窓口内に指定席券売機を導入。
    • 3月19日:エキナカがオープン。
    • 3月21日:フードバザーがオープン。
    • 4月1日:在来線の1階中央改札口に自動改札機を導入。
  • 2006年(平成18年)2月:在来線連絡橋にエレベーターが完成。
  • 2007年(平成19年)3月18日:ダイヤ改正により在来線のホーム番線の変更。2-6番線・水郡ホームから1-6番線に改称。
  • 2008年(平成20年)3月15日:モバイルSuica特急券のサービスを開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 1月30日:2階在来線エスパル改札口(北口)に自動改札機を導入。
    • 3月14日:在来線(東北本線・磐越東線)におけるICカード「Suica」及び東北新幹線郡山 - 仙台間のSuica FREX定期券・Suica FREXパル定期券と、新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券のサービスを開始。
  • 2014年(平成26年)4月1日:磐越西線の一部の駅でICカード「Suica」が利用可能になる。
  • 2015年(平成27年)
    • 4月1日:発車メロディがGReeeeNの楽曲に変更になる。
    • 10月1日:須賀川駅委託化に伴い、鏡石駅・須賀川駅が当駅管理となる。
  • 2016年(平成28年)
    • 4月1日:三春駅委託化に伴い、赤井駅 - 舞木駅間の磐越東線各駅が当駅管理となる。
    • 同年:転車台は「磐越西線鉄道施設群」の一部として、土木学会選奨土木遺産に選ばれる。
  • 2018年(平成30年)
    • 2月1日:びゅうプラザをびゅうトラベルサービスに移管する。
    • 11月1日:北口改札、新幹線乗換口、乗換窓口が業務委託化。
  • 2019年(令和元年)6月:新白河駅・福島駅・小野新町駅の無人駅管理業務を当駅に移管。
  • 2020年(令和2年)
    • 2月29日:びゅうプラザの営業を終了。
    • 3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
  • 2021年(令和3年)
    • 1月14日:中央口改札外に駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」のブース型「STATION BOOTH」が開業。
    • 2月13日:同日発生した福島県沖地震の影響により、駅構内が漏水する被害が発生。
    • 3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
  • 2022年(令和4年)10月1日:福島統括センター発足に伴い、旧福島駅管理エリアを再移管。