岩手県のダム

  湯田ダム(ゆだだむ)
形式 重力アーチ式コンクリートダム
用途 洪水調節・灌漑用水・発電
所在地名 岩手県和賀郡西和賀町大荒沢
位置 北緯39度18分6秒 東経140度53分6秒
河川名 北上川水系和賀川
ダム湖名 錦秋湖 (きんしゅうこ)
着手/竣工 1953/1964
管理 東北地方整備局
堤高 堤頂長 堤頂幅 堤体積 堤頂標高
89.5m 265.0 m 4m 379,000 m3 EL.241.5m
流域面積 湛水面積 総貯水容量 有効貯水容量
583.0Ku 630ha 114,160,000 m3 93,710,000 m3
仙人発電所
最大出力 使用水量 落差 形式
37,600kw 42m3/s 107m  ダム水路式
和賀川発電所
最大出力 使用水量 落差 形式
15,500kw m3/s m  ダム式
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湯田ダムは、東北地方整備局が管理する洪水調節・灌漑用水・発電を目的とする重力アーチ式コンクリートダムです。
仙人発電所及び和賀川発電所では、合計53,100kwの発電を行っています。
ダム湖は、錦秋湖と呼ばれて(財)ダム水源池環境整備センターのダム湖百選に選定されています。
湯田ダムは、たいへん珍しい重力アーチ式コンクリートダムで、その湛水面積は同形式では国内最大で、総貯水容量も同形式では国内3位とかなり大規模なダム湖を持っていると言えます。
このダムは当初は重力式ダムとして計画されましたが、工費縮減のため重力アーチ式ダムに変更されています。
しかし基礎部に断層などがあり、厚肉のアーチダムとなっています。しかも陥没事故が起きるなど、極めて難工事となりましたが、昭和41年に完成しています。
ダム建設に伴う移転も604戸、3200人に及び、補償交渉も難渋を極めています。補償問題は1960年代には概ね解決していますが、その後の水源地域対策特別措置法制定(1973年)を始めダム事業において多大な影響を与えた補償交渉となったと言えます。
また2002年には堆砂を防ぐために上流に貯砂ダムを建設しています。