JR東日本・秋田駅
秋田(あきた)
秋田新幹線 大曲 秋田
奥羽本線    飯詰 神宮寺
羽越本線 北秋田
所在地 秋田県秋田市中通七丁目1-2
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
駅構造  地上駅(橋上駅)
ホーム  4面10線
乗車人員  8,881人/日(2022年) 
開業年月日  1902年(明治35年)10月21日
駅種別  直営駅(管理駅) みどりの窓口
所属路線  秋田新幹線
キロ程 127.3km(盛岡起点)
所属路線  奥羽本線 男鹿線直通含む)
キロ程 298.7km(福島起点) 
所属路線 羽越本線
キロ程  271.7 km(新津起点)
秋田駅
秋田駅
秋田駅
秋田駅
  • E6系
    E6系
    秋田駅(あきたえき)は、秋田県秋田市中通七丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
  • 秋田駅は、1902年(明治35年)10月21日、官設鉄道奥羽北線の五城目 - 秋田間の開通によって仮駅舎扱いで設置され、駅周辺が秋田市に編入後には本駅舎が完成した。以後、その駅舎を補修しつつ使用していたが、1961年(昭和36年)9月1日、民衆駅として改築され、秋田ステーションデパートが併設された。
  • 1995年(平成7年)2月、秋田新幹線の開業をより効果的にするため、秋田県知事、秋田市長、JR東日本、秋田ステーションデパート間で「秋田駅関連整備事業に関する基本協定」が締結され、11月には秋田市が事業主体の橋上駅舎と秋田駅東西連絡自由通路「ぽぽろーど」およびJR東日本と秋田ステーションデパートが事業主体の駅ビル「トピコ」が整備着手に入った。
  • 橋上駅舎は事業費30億円(JRは8.5億円を負担)を投じ、「光と風の駅」をメインコンセプトとして、さらに緩やかにうねる大屋根などをデザイン要素として織り込み、1997年(平成9年)3月16日にオープンした。この駅舎は、2002年に国土交通省東北運輸局によって「日本海のうねりや秋田の山並みをモチーフにした波形の屋根が印象的な駅舎」として、東北の駅百選に選定されている。2017年には秋田新幹線の開業20周年などを踏まえ、JR東日本が整備を進めてきた秋田駅中央改札前の秋田杉によるファサードや、新待合ラウンジなどが新たにお目見えした。
  • トピコは、事業費20億円を投じ、ぽぽろーどと同時にオープンした。全3フロアで土産物店を中心に物販・飲食・サービスの店舗を展開し、中央に3層の吹き抜けを設け、上下階の一体感を創出した上で多目的に利用可能なスペースも設けた。その後、トピコは19年3月に3階、20年3月には1階がリニューアルオープンしている。
  • ぽぽろーどは、橋上駅舎が完成後の1999年(平成11年)8月に事業費39億円(国11億、県15億、市13億)を投じ着工され、翌年7月29日に供用を開始した。デザインポリシーとして橋上駅舎と自由通路を一体化した空間として捉え、また延長186 mの長い通路を単一なデザインによる均一な空間ではなく、連続性を意識させるデザインを持ちながら、場の持つ空間の質の違いを持たせ、分節化を図るとの構想を具現化した。なお、ぽぽろーどは2000年に西口広場を跨ぐ76 m、2003年には東口の再開発ビル秋田拠点センターアルヴェにつながる59 mが延伸されている。
  • 2013年(平成25年)10月9日の夜間から、太陽光発電を活用し、西口中央に設置されている駅名看板のライトアップが行われ[報道 4]、2015年3月27日には西口北側・南側の駅名看板にもライトアップが追加されている。
  • 旧社屋が老朽化したため、西口に新築したJR秋田支社ビルが落成し、2017年(平成29年)4月24日から新社屋にて業務を開始した。これに先立って、4月1日には建て替えた秋田駅西口駐車場が開業した。
  • 乗り入れている路線は所属線である奥羽本線と、本駅を終点とする羽越本線の2路線である。田沢湖線・奥羽本線経由で乗り入れる秋田新幹線の終着駅となっている。このほか、奥羽本線追分駅を路線の起点とする男鹿線の列車も乗り入れている。
701系5000番台 E653系1000番台
701系0番台 E653系1000番台

駅構造
  • GV-E400系気動車
    GV-E400系気動車
    駅舎は橋上駅舎を有する地上駅である。秋田駅東西連絡自由通路「ぽぽろーど」にある。自由通路の北側は、西から駅ビル、ビューアルッテ、駅たびコンシェルジュ秋田、みどりの窓口、在来線改札口、新幹線改札口の順に並んでいる。新幹線改札口には自動改札機(新幹線eチケットサービス利用可)が4台設置されている。
  • かつてはみどりの窓口内に「秋田お客様相談室」が設置されていたが、2011年9月30日をもって廃止された。中央改札口横にはNewDays秋田中央口店がある。在来線は、中央改札口のみSuica対応自動改札機が導入され、それ以外の改札口には簡易Suica改札機が設置されている。自動券売機は各改札口に、みどりの窓口・指定席券売機・のりこし精算機は中央口のみ設置されている。なお、乗車券類の払戻は中央改札口精算所での取扱となっている。
  • 自由通路の南側は、西から駅ビル駐車場、スターバックスコーヒー秋田駅店、駅そばしらかみ庵、待合室、NewDays秋田ぽぽろーど店、秋田市観光案内所がある。2017年3月の改装工事で、NewDays秋田ぽぽろーど店にはみずほ銀行のMMKタイプの店舗外ATMが設置された。
  • 直営駅で秋田営業統括センター所在駅。ただし新幹線改札口(中央口)、新幹線乗換口、新幹線ホームの案内放送、メトロポリタン口改札、遺失物取扱業務はJR東日本東北総合サービスに委託されている。駅たびコンシェルジュ秋田はJR東日本びゅうツーリズム&セールスの運営である。管理駅として、奥羽本線の大張野駅・和田駅・四ツ小屋駅・泉外旭川駅および羽越本線の下浜駅 - 羽後牛島駅間の各駅を管理している。秋田営業統括センターとして土崎駅・羽後本荘駅を傘下に置く。
南跨線橋・北跨線橋・Weロード
  • HB-E300系気動車「リゾートしらかみ」
    HB-E300系気動車「リゾートしらかみ」
    改札内には各ホームを接続する跨線橋が2本存在する。中央改札口から直結する南跨線橋は、第1ホームから第3ホームまで(1番線から6番線まで)の在来線と第4ホーム南側の新幹線(11・12番線)に降りることができる。北跨線橋は、第1ホームから第4ホーム北側まですべての在来線(1番線から8番線まで)に降りることができる。北跨線橋と南跨線橋は4・5番線の間に連絡通路があり、直接行き来することができる。北跨線橋の西端には、駅ビル2階に直結する改札口(メトロポリタン口)が設置されている。南跨線橋の西端にもトピコ口が設置されていたが、2022年4月10日に廃止された。
  • 現在の駅舎が開業した直後は南跨線橋と北跨線橋を繋ぐ連絡通路が存在せず、中央改札口から第4ホーム北側の在来線7・8番線へ行くには、一旦第2ホームへ降り北跨線橋を上って再度第4ホームへ降りる必要があった。2005年頃に秋田中央道路の建設工事および南改札口の閉鎖に伴い、中央口・2番線から1番線への乗継ができなくなったため補完する必要があったことと、7・8番線へ旅客をスムーズに移動させる目的で、南北跨線橋をつなぐ連絡通路が第2ホーム真上に建設された。工事終了後に撤去する予定だったが、利便性がよかったため今に至っている 。
  • 南北跨線橋は国鉄時代から使用されていたものを継承している。橋上駅舎への改築前は、駅ビル1階の中央改札口が1・2番線ホームに直結しており、南跨線橋・北跨線橋を通じて各ホームへ連絡していた。また、南跨線橋・北跨線橋にはそれぞれ駅ビル2階に通じる改札口が設置されていた(名称は南改札口、北改札口)。橋上駅舎化後は、北側の跨線橋はそのまま存続し、南側の跨線橋は自由通路上に移転した中央改札口の改札内通路になっている。
  • 北跨線橋の更に北側へ隣接して、秋田駅東西連絡歩道橋「Weロード」が設置されている。1997年(平成9年)に橋上駅舎が完成してからは通行者が減っていたが、2008年(平成20年)に自転車の通行が可能になった。
  • 自由通路2階に専用のコインロッカー室があり、それ以外では西口自由通路下(交番向かい)、駅ビル「トピコ」内の階段(Weロード入口階段)踊り場に設置されている。一部のコインロッカーはSuica対応になっている。

HB-E300系気動車「リゾートしらかみ・橅」 改札口
HB-E300系気動車「リゾートしらかみ・橅」 改札口
のりば
  • ホームは4面10線で、下記の通りになっている。
在来線ホーム
  • 1・2番線は単式・切欠きホーム1面2線で、1番線は2番線の青森方を切り欠いた位置にある。2番線からは全ての「リゾートしらかみ」が発車している。3 - 8番線は島式ホーム3面6線である。3 - 5番線の中でも3番線は大口団体列車などが発着し、優等列車の割合が多い。2・3番線の間と、6・7番線の間に通過線がある。7・8番線は福島方の半分を秋田新幹線ホームとしたため行き止まり(頭端式)であり、発着する列車は少ない。
  • なお、案内標では各ホームを右表のように色で区分して案内している。
番線 路線 方向 行先
1 奥羽本線 下り 東能代・弘前方面
男鹿線  男鹿方面
2-6 奥羽本線  上り 大曲・湯沢方面
下り 東能代・弘前方面
羽越本線  上り 酒田・鶴岡方面 
男鹿線   下り 男鹿方面 
7・8 奥羽本線  東能代・弘前方面 
ホーム  区分
1
2
3・4
5・6
7・8
新幹線ホーム
  • 秋田新幹線は本駅が終点であり、頭端式1面2線ホームを有する。在来第4ホーム(7・8番線)と同一平面にあり、乗換改札口(自動改札機)が設置されていたが、2023年3月17日に廃止された。
  • 当駅発の「こまち」は大曲駅で進行方向が変わるため、予め進行方向とは逆向きの状態で座席がセットされている。
  • 快速「花火」など、701系5000番台を使用した臨時列車は当ホーム発着となる
番線 路線 方向 行先
11 秋田新幹線  - (定期列車は降車専用)
12 上り 大曲・田沢湖方面
貨物列車
  • 本駅より1駅北に貨物専用の秋田貨物駅があるため、本駅への発送・到着はない。ただし、秋田総合車両センター南秋田センターへ搬入・搬出する臨時専用貨物列車による甲種輸送の到着がまれにある。
  • また、すべての列車が運転停車する。

歴史

年表
  • 1904年(明治37年)12月21日:逓信省(後に日本国有鉄道)奥羽北線の駅として仙北郡秋田町に開業(当時は地上駅)。
  • 1921年(大正10年)7月30日:生保内軽便線(現・田沢湖線)が開業し、接続駅となる。
  • 1963年(昭和38年):横手機関区秋田支区からSLの配置が無くなる。
  • 1965年(昭和40年)頃:横手機関区秋田支区廃止。
  • 1973年(昭和48年)3月29日:みどりの窓口の営業を開始。
  • 1986年(昭和61年)
    • 11月1日:貨物および(新聞紙を除く)荷物の取り扱いを廃止。
    • 12月20日:直営のハンバーガーショップ「パナデリア・アッキー」開店。なお、翌年に閉店している。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1996年(平成8年)
    • 8月18日:駅舎改築工事に着手し、仮駅舎の使用を開始する。
  • 1997年(平成9年)
    • 3月22日:秋田新幹線開業。
    • 7月20日:橋上駅舎になる(鈴木エドワード設計)。
  • 1998年(平成10年):通産省グッドデザイン賞建築・環境デザイン部門・受賞。
  • 1999年(平成11年):新幹線改札口に自動改札機導入。
  • 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
  • 2004年(平成16年)12月21日:開業100周年。10月23日記念イベント開催。リゾートしらかみ延長運転などが行われた。
  • 2009年(平成21年)3月21日:在来線自動改札機導入。
  • 2010年(平成22年)5月8日:E6系導入に伴う新幹線ホーム延伸工事のため、新幹線乗換改札口が従来の位置より横手方に移設される。
  • 2012年(平成24年)8月9日:発車メロディとして、秋田民謡の1つである「秋田おばこ節」の使用が開始される。
  • 2017年(平成29年)7月1日:新幹線ホーム(11・12番線)の発車メロディが全国花火競技大会オープニング曲「夢の空」に変更される。
  • 2019年(令和元年)9月30日:びゅうプラザの営業を終了。
  • 2020年(令和2年)
    • 3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
    • 10月1日:田沢湖駅・角館駅業務委託化に伴い、田沢湖駅 - 羽後長野駅間の管理が当駅に変更となる。 
  • 2021年(令和3年)
    • 3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
    • 8月4日:駅施設リニューアル(西口下りエスカレーター、市観光情報センター「グランポール」カウンター席設置)。
  • 2023年(令和5年)
    • 3月18日:横手統括センターと統合し、横手・秋田統括センター傘下となる。秋田駅長は横手・秋田統括センター副所長兼務となり、県南地区駅長は横手・秋田統括センター所長(横手駅長兼務)に変更。
    • 7月23日:待合室として使われている1階「市観光情報センター」の改修工事が終わり、現地で完成セレモニーを開催。