えちごトキめき鉄道 有間川駅
有間川(ありまがわ)
名立有間川谷浜
所在地 新潟県上越市大字有間川字平浜1075
所属事業者 えちごトキめき鉄道
所属路線 日本海ひすいライン
キロ程 49.3km(市振起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員 11人/日(2018年)
開業年月日 1947年(昭和22年)7月1日
駅種別 無人駅
有間川駅
有間川駅
ホームに普通列車が到着します 駅舎側のホーム
ホームに普通列車が到着します 駅舎側のホーム
駅舎とホーム 駅舎はかなり老朽化しているのです
駅舎とホーム 駅舎はかなり老朽化しているのです
有間川駅は、新潟県上越市大字有間川字平浜にある、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの駅です。
1902年(明治35年)に北陸線敷設の測量が始まったのち、鉄道の到来が現実のものとなりつつあった時期には、長浜(谷浜)に停車場を設けることが既に決定しているとの情報が流れていて、このため有間川住民は駅の設置を鉄道当局に約束させるべく運動を展開しましたが、鉄道当局は「先行している長浜駅(仮称、のち谷浜駅として開業)と有間川は4kmと全国に例のない短区間であること」「駅を設置するために必要な土地の確保が難しいこと」の2点を挙げて難色を示しました。
次に住民たちは陳情を行うが、これも功を奏することなく終わっています。1944年(昭和19年)、最後の手段として住民は運輸通信省次官の長崎惣之助に面接陳情したが、当時は太平洋戦争(大東亜戦争)のさなかであり、また長崎も駅設置の陳情などに応える余裕がなかったこともあって結局、駅の設置は実現しなかったのです。
戦後、周辺の村の協力も得て行われた長年にわたる陳情の熱意が通じ、新潟鉄道局の正式な認可を得たことから、1946年(昭和21年)に仮乗降場として開業、翌年には正式な駅に昇格しました。往時の営業実績の一例として、1961年(昭和36年)における営業実績は、1年間の乗客数は112,195人、降客数109,302人、旅客収入3,150,217円、貨物収入2,700,155円と記録されています。ううむ、今は1日の乗車人員が11人なのですが、当時はすごく利用されていたのですね。
1969年(昭和44年)、当時の国鉄は厳しい世論にさらされていたこともあり、北陸本線の複線電化事業が完成した段階で徹底した合理化を行うこととなりましたが、駅業務も対象となったため、沿線住民は首長を先頭に反対運動を起こしています。
また、国鉄労働組合もこれに呼応して立ち上がるなど大きな社会問題へと発展しましたが、結局1970年(昭和45年)に無人駅となっています。
1946年(昭和21年)9月1日、国鉄北陸本線の名立駅 - 谷浜駅間に有間川仮乗降場として開業しています。
1947年(昭和22年)7月1日、駅に昇格、有間川駅(旅客駅)として開業しています。
1970年(昭和45年)4月13日、荷物取扱を廃止し、同時に無人駅化しています。
1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となっています。
2015年(平成27年)3月14日、北陸新幹線・長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴いえちごトキめき鉄道へ移管されています。
えちごトキめき鉄道への移管直前まで糸魚川地域鉄道部管理の無人駅で、JR西日本管内の駅で最も北に位置する駅(隣の谷浜駅は同社管内の駅で最も東に位置する駅となっていました)となっていました。
移管後のJR西日本管内の駅で最も北に位置する駅は七尾線和倉温泉駅となっています。
当駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類されます。
駅舎に接するホームに直江津方面の列車が発着し、反対側のホームには富山方面の列車が発着します。
跨線橋はなく2つのホームは直江津方にある構内踏切(警報機・遮断機つき)で連絡しています。
えちごトキめき鉄道への移管後も、引き続き無人駅となっています。
駅舎は開業時からの木造平屋建てです。駅舎内の待合所には各種窓口が塞がれ掲示板となっているほか、ほとんど何もなかったりします。駅構内には旅客用のトイレは設置されていない上に、周辺にも公衆便所はありません。
ホームには駅舎のほかに構内踏切から直接外に出るものや富山方面ホームから直接駅舎とは反対側に出るものなど多数の出入口がある。駅舎から国道に出る場合駅舎の前が急坂で、横に伸びる細い坂道をしばらく下らなければならないことから、これらの出入口の方が利便性は比較的高いのです。
ホームは国鉄北陸本線複線化の際、海岸沿いに作られたものです。現在の駅からは、日本海とは国道を隔てて少し離れているが、駅施設は比較的高い位置にあり、駅舎出口から望むことができます。

のりば
ホーム 路線 方向 行先
駅舎側 日本海ひすいライン 下り 直江津方面
反対側 上り 糸魚川・泊方面