D 入力装置
パソコンにデータやプログラムを入力するための装置である。
標準的には、キーボードとマウスがあるが、それ以外の装置として、イメージスキャナ、フイルムスキャナ、タブレット、ビデオキャプチャー、サウンドボードなどがある。
1) キーボード
キーボードは鍵盤とも呼ばれ、多数のキーを持ちそれを叩くことで文字を入力できる。
パソコン用キーボードは、基本的にJIS規格によりキーの配置が決まっている。
NECPC−9821シリーズとDOS/Vパソコンでは、多少キーボードの使い方とキーの配置に違いがある。
キーボードは、汎用的な入力装置であるが現在のWindows環境では、次に述べるマウスと併用する必要がある。
キーボードは、本体に専用コネクターがあるが、USB対応キーボードも存在する。
2) マウス
マウスは、ポインティングデバイスの代表的な装置であり、平らな面を移動することで下面のボールが回転し移動距離を入力でき、上面の2つのボタンを押すことで入力できる。
現在のWindows環境では、GUI(グラフィックユーザーインタフェース)が基本であることからマウスが必須となる。
マウスも本体側に専用コネクターがあるがUSB対応マウスも存在する。
                      
 
3) イメージスキャナ
イメージスキャナは、写真や絵などからイメージデータを取り込む装置である。
別売りではあるが、最近ではかなり普及している入力装置である。
イメージスキャナは、その形態から小型のコピー機のようなフラットベッドスキャナと小型で手で持って原稿の上を移動してイメージを取り込むハンディスキャナ、プリンタのシートフィーダのように原稿を読み込みイメージを取り込むシートフィーダスキャナに分類できるが、現在では、フラットベッドスキャナがほとんどである。
スキャナの接続方法としては、SCSI接続、USB接続、パラレルポート接続などがある。
現在のスキャナは、読み取り精度が600DPI〜1200DPI程度で、フルカラー読み取りが可能である。
   
4) フイルムスキャナ
フイルムスキャナは、写真のフイルム、あるいはスライドからイメージデータを取り込む装置である。
イメージスキャナと比べてさらに高精度の読み取りが可能である。
ただし、イメージスキャナに比べてたいへん高価であり、デジタルカメラに比べると、取り扱いが煩雑であることもあり、普及はあまり進んでいない。
フイルムスキャナは、SCSI接続である。
5) タブレット
タブレットは、図面から座標を入力する装置である。
画面上の位置を指示するためのペン型の装置と、位置を検出するための板状の装置を組み合わせた構造になっている。
精度が高く大型のものはデジタイザと呼ばれ、主に業務用途に利用される。
マウスによる位置指定が現在のマウスカーソルの位置からの相対指定であるのに対し、タブレットでは画面に対応する板の上で絶対位置を指定するため、細かい作業に向いている。CADによる図面入力や、イラストや絵画を描くのに使われる。
 
 
6) ビデオキャプチャ
ビデオキャプチャは、ビデオデッキ等からビデオ信号を本体に取り込むための装置である。
ビデオキャプチャーは、拡張ボードの形で供給される場合が多いが、それ以外には、パラレルポート接続タイプとUSB接続タイプが存在する。
ビデオキャプチャーを使って、ビデオデッキから動画データを取り込み、MPEGデータとして保存することができる。
またサウンドボードがあれば、音声も同時に取り込み、ビデオ作品の制作も可能である。
最近では、IEEE1394インタフェースを搭載し、デジタルビデオムービーから直接デジタル動画および音声を取り込めるデジタルキャプチャが登場している。
7) サウンドカード
サウンドカード
サウンドカードは、外部から音声を取り込み、あるいは外部へ音声を出力するためのカードである。たいていのメーカー製パソコンは、サウンド機能が標準装備であるので特にサウンドカードは必要ないが、自作パソコンや特に音声にこだわる向きは、サウンドカードを搭載することになる。
サウンドカードは、PCIカードの形で提供されるが従来はISAカードのものもあった。
Windows環境では、サウンドは通常PCM方式だが、MIDIなどさらに高度なサウンド機能を持つ拡張カードもある。
ビデオキャプチャーカード サウンドカード