2)ADSL回線とLANを接続する
ADSL回線を複数のパソコンで共有する場合は、ブロードバンドルータを使用します。ブロードバンドルータは、一般的にダイヤルアップルータよりも安価ですが、ADSLモデムは別途必要です。
ADSLモデムブロードバンドルータが一体になったモデルもあります。
ブロードバンドルータは、CATVインターネットの場合にも使用できますが、これはルータの使用を認めていないケースが結構あるので注意が必要です。
ADSLモデムブロードバンドルータが別々になっている場合の接続図です。
かなり複雑なので間違えないようにしてください。
注意すべきはブロードバンドルータに直接パソコンからのLANケーブルを接続しないことです。
実は、ブロードバンドルータ自体がハブ機能もあるのですが、パソコンから直接接続するとトラブルの原因になることがあるので、ハブを経由するようにした方がいいのです。
ブロードバンドルータのコネクタは、上りも下りも同じLAN接続なので、間違えやすいので注意してください。
逆につなぐと動きませんよ。
ADSL構成図 ADSL回線とLANを共有した場合に必要な機材です。

機材名
ADSLモデム
ブロードバンドルータ
ハブ(8ポート)
スプリッタ
LANアダプタ
LANケーブル
【DHCPサーバについて】
ルータでインターネットを共有する場合、LAN側に接続されたコンピュータにはIPアドレスが割り当てられないといけません。
ただし、この場合は必ずしもグローバルIPアドレスである必要はありません。
ルータがNATを行うことでISP側から割り当てられたグローバルIPアドレスと、LAN側に接続されたコンピュータに割り当てられたプライベートIPアドレスが変換できれば、インターネットに接続できるわけです。
この場合、コンピュータにあらかじめIPアドレスを固定して割り当てることもできますが、ルータのDHCPサーバ機能を有効にすることで、LANに接続されたコンピュータに自動的にIPアドレスを割り当てることができるので、こちらは各コンピュータにどんなIPアドレスが割り当てられているかを気にする必要はほとんどありません。
DHCPサーバ機能を使わないとすると、各コンピュータに個別にIPアドレスを割り当ててやらないといけないことになります。
【DNSサーバについて】
DNSとは、Domain Name Systemのことで、ドメイン名とIPアドレスを変換するシステムのことです。
インターネット上に接続されたコンピュータにはそれぞれIPアドレスが割り当てられています。
インターネット上にホームページを公開するWWWサーバとても例外ではありません。
しかし実際にホームページアドレスを指定する際にはIPアドレスでは覚えるのがたいへんですし、何のサイトかもわかりにくいでしょう。
そこでドメイン名というものを決めてIPアドレスと1対1の関係を持たせるわけです。
しかしドメイン名とIPアドレスの関係がわからないと困るのでDNSサーバを設置して、ドメイン名とIPアドレスを変換できるようにするわけです。DNSサーバは、JPNICISPが設置していています。