C CATVインターネット
CATVは、本来は有線テレビ放送を行うサービスですが、この回線を使ってのインターネットサービスを行うことが一般的となっています。CATVインターネットサービスは、ADSLと同様のブロードバンド通信技術を利用していて、非対称デジタル高速通信となります。
よって下りが上りよりも通信速度が大きくなります。もちろん常時接続、定額制が一般的です。
よってADSLと酷似した特徴を持っていますが、独自の回線を設置して利用していることから他の影響を受けないので、サービスエリアであれば基本的にサービスが受けられ、通信速度の低下もADSLほどは発生しにくいメリットがあります。
ただし、CATVそのものに加入しないとサービスが受けられないことと、初期投資が大きくなるというデメリットもあります。
基本的には、CATVサービスが必要ない方には不向きなサービスと考えてよいでしょう。
また、複数のパソコンで同時にインターネットに接続しようとしても、ルータを使って分配することが禁じられているCATVサービスが多いようです。もっともその場合も割増料金を払えば複数のパソコンを接続できます。
CATVインターネットを利用する場合は、CATVに加入していることが前提となります。
パソコンとCATV回線を接続するには、ケーブルモデムが必要となります。またパソコンとケーブルモデムは、LAN接続になるので、パソコン側にはLANアダプタが必要となります。
ケーブルモデムは、CATV会社から提供されるのでこちらが用意する必要はありません。
またCATVインターネットの場合は、ISPCATV会社自身になるので他のISPを選択する余地はありません。
CATVインターネットの場合は、初期に開設されたCATVの場合は、グローバルIPアドレスを固定して割り当てる場合もありますが、最近ではIPアドレスが枯渇しているので、プライベートIPアドレスを割り当てるケースが多いようです。 
CATV配線図
【ケーブルモデムについて】
ケーブルモデムは、2種類に分けられると考えてよい。
1)対称型
CATVネットワークをLANネットワークとみなして、接続するケーブルモデム間でトラフィック制御を行うタイプです。
従来のCATVは、このタイプだったと考えてよいでしょう。ただし、この方法では上り下りとも実際上は10Mbpsが限界となります。
2)非対称型(COM21)
必ずセンターとモデム間でデータの授受を行うタイプです。インターネットのダイヤルアップ接続と似た形態です。
非対称型では、対称型よりも、より高速通信が可能となり、下りでは30Mbps以上の通信速度が可能となります。
いずれの場合も、ケーブルモデムとパソコンの間は、LAN接続(10BASE−T)となります。

最近ではケーブルテレビインターネットは、NTTのフレッツ光と同様に光ファイバー回線による超高速ブロードバンド通信を利用する事業者が増えている。この場合、ケーブルモデムの代わりに光回線終端装置を設置することになる。  
【料金例】
CATVインターネットサービスは各地で行われていて、CATV会社も多数にのぼるので、ここでは私が住んでいる地域のCATVサービスを例に挙げてみます。

コース 通信速度 月額料金(光トリプル安)
光ハイパー1G 1Gbps 6,600円(5,050円)
光エクセレント300 300Mbps 6,050円(4,510円)
光エントリー100 100Mbps 4,950円(3,850円)

光トリプル割とは、光ネット、光テレビ、光デンワの3つを申し込むことでセット割となるサービスです。
つまりケーブルテレビの場合は、インターネット以外にも光テレビや光デンワのサービスを受けることで割安になるということになります。もっともフレッツ光も同様に光デンワも同時に設定するのが普通ですし、光テレビも可能なので同様のサービスを受けることができます。いずれにしても価格の点ではフレッツ光とは大きな差がない。