1)ISDN回線とLANを接続する
ISDN回線を複数のパソコンで共有する場合は、ダイヤルアップルータを使用します。
ダイヤルアップルータは、LANに接続されたパソコンに対して自動的にプライベートIPアドレスを割り当てて、インターネットに接続する際に、ISPから割り当てられるグローバルIPアドレスと内部のプライベートIPアドレスをIPマスカレードによって変換しています。
これによりISPから割り当てられるIPアドレスが1つしかなくても複数のパソコンが同時にインターネットに接続できるわけです。
また、有線LANケーブルを使用できない場合は、無線LANを利用することも可能です。
ただし、有線LANに比べて割高になります。
YAMAHA RTA50i
RTA50i YAMAHAのダイヤルアップルータです。
以前、ISDNを利用していた頃は、このルータを使用していました。
このルータはTA機能もあり、DSUも内蔵しています。
一通りの機能が揃っていて、デザインも気に入っていた製品です。
フレッツ・ISDNにも対応しています。
ダイヤルアップルータになぜTA機能が必要なのかと思う方もいらっしゃるでしょうが、
IPマスカレード機能は、ネットワークゲームには対応できないためにこの機能があるわけです。
というのは、ネットワークゲームでは相手方からいきなりこちらに発信があっても、こちらのどのマシンに接続すればいいのか、その情報は相手方の信号には含まれていないので。接続できないという事情があるからです。
こちらから発信した場合は、 IPマスカレードによって相手からの発信がどこへ送ればいいかがわかるわけです。   

ISDN回線とLANを接続して、インターネットを共有する場合の接続図例です。
ダイヤルアップルータISDN回線を接続し、パソコンはLANケーブルでハブに接続し、ハブダイヤルアップルータを接続します。
プリンタを共有するためにパソコンの1台と接続します。
プリンタサーバを使用することもできますが、プリントサーバは1万円程度しますので、古いパソコンをサーバ代わりにしてもいいでしょう。
LAN構成例
このネットワークに必要な機材を次の表にまとめてみました。
4台のパソコンと、電話機とプリンタは既にあることを前提として、ネットワーク関係の機材に限って考えてあります。
機器名
ダイヤルアップルータ
ハブ(8ポート)
LANアダプタ
LANケーブル(ストレート)