JR西日本・新山口駅
新山口(しんやまぐち)
山陽新幹線 徳山 新山口 厚狭
山陽本線   四辻 嘉川
山口線        周防下郷
宇部線         上嘉川
所在地 山口県山口市小郡令和一丁目2-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
駅構造  高架駅(新幹線)
地上駅(橋上駅)(在来線)
ホーム  2面2線(新幹線)
5面8線(在来線)
乗車人員  5,029人/日(2021年)
開業年月日  1900年(明治33年)12月3日
駅種別  直営駅(管理駅) みどりの窓口
みどりの券売機プラス
所属路線 山陽新幹線
キロ程 474.4km(新大阪起点)
所属路線 山陽本線
キロ程 459.2km(神戸起点)
所属路線 山口線 
キロ程 0.0km(新山口起点) 
所属路線 宇部線 
キロ程 0.0km(新山口起点) 
新山口駅
新山口駅
500系新幹線
500系新幹線
新山口駅(しんやまぐちえき)は、山口県山口市小郡令和一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
2005年(平成17年)の市町村合併までは旧・吉敷郡小郡町に位置しており、2003年(平成15年)までは小郡駅(おごおりえき)と称していた。
山陽新幹線の停車駅のひとつであり、在来線各線との接続の他、萩・秋芳洞方面や山口宇部空港への直行バスが運行され、山口市や周辺地区における交通の要衝としての役割も担う。乗降客数は山口市の中心駅である山口駅を上回る。
列車運行上の要衝でもあり、下関総合車両所新山口支所(旧小郡機関区)が併設されている。また、夜間滞泊が設定されており、山口線の観光列車「SLやまぐち号」の始発駅である。
かつては山陽本線の四辻駅 - 小野田駅間各駅と山口線・宇部線・小野田線各線のすべての中間駅を管轄する山口地域鉄道部も併設されていた。同鉄道部の廃止ならびに山口エリア統括部の発足以降は、管理駅長が配置された管理駅となっている(山口エリア統括部は当駅構内ではなく当駅に近いオフィスビルに入居している)。
新山口駅構内の運行管理は当駅で行なっている運転取扱駅である。
事務管コードは▲800646を使用している。

乗り入れ路線

在来線は当駅の所属線である山陽本線と、当駅起点で山口線と宇部線が接続している。
山陽新幹線は開業時から速達タイプの「ひかり」の一部が停車していた。2003年から「のぞみ」、2020年より「みずほ」の一部がそれぞれ停車する。
2022年現在では「のぞみ」、「みずほ」、「さくら」、「ひかり」の速達種別が毎時2本程度停車する。加えて、週末や多客期を中心に臨時の「のぞみ」「さくら」「ひかり」が多く設定される。また、深夜早朝に当駅始発、終着の「こだま」も存在する。
「みずほ」が停車するようになった2020年3月のダイヤ改正に合わせて、新幹線ホームにて発車メロディ「銀河鉄道999」(広島駅などで使われているものと同じ)が導入された。

キハ187系気動車「スーパーおき」 105系電車
キハ187系気動車「スーパーおき」 105系電車


駅構造

  • 在来線が橋上駅、新幹線が高架駅となっている。在来線改札は駅の南北をつなぐ自由通路の横にあり、新幹線改札は南口(新幹線口)にある。2015年10月2日以前は北口(在来線口)にも駅舎があり在来線改札が南北の駅舎に設けられていたが、同年10月3日をもって南北自由通路が開通し、南北の在来線改札口が閉鎖された上で一本化された。かつては北口在来線改札口にICカード簡易読取機が設置されていたが、これはEX-IC利用客用であり、当時はICOCAそのものはサービスエリア外であったため使用できなかった(橋上駅化時に改札外から新幹線への入場口が南口に一本化され、IC簡易改札機は撤去されている)。
  • 南口には山陽新幹線用の自動改札機とSMART ICOCA専用クイックチャージ機が設置されている。新幹線口1階(改札外)には土産物や飲食店を備えた「アイスタ新山口」(旧称:新山口駅名店街)が立地する。2階の新幹線改札口前にはジェイアールサービスネット広島が管理運営する「山口銘品館」がある。
  • 在来線は5面8線の地平ホームをもつ。1番のりばと8番のりばが単式で、2・3番のりば、4・5番のりば、6・7番のりばがそれぞれ島式である。かつては1番のりばの東側の切り欠き部に0番のりば(山口線専用のため、架線は張っていない)があったが、2010年(平成22年)3月13日のダイヤ改正をもって使用が停止され、その後かさ上げされてSL広場となった。また、以前から営業列車の停車しない3番のりばも、駅改修工事時にフェンスが設置された。
  • 山陽本線は4番のりばが上り本線、6番のりばが下り本線であり、当駅を跨ぐ列車は基本的にこれらのホームを使用する。5番のりばは中線、7番のりばは下り副本線にあたる。5番のりばより宇部・下関方面、6番のりばより防府・徳山方面への折り返しが可能で当駅到着後、回送せず折り返す列車はこれらのホームを使用する。6番のりばが既に他の列車で塞がっている場合、下り列車は7番のりばを使用する。
  • また、宇部線の構内配線は他の2路線と完全に分離されており、構内にある下関総合車両所新山口支所に入線することもできないため、8番のりばの南に宇部線の電車が待機するための電留線が設けられている。2番のりばにはかつて山口線と山陽本線を直通していた急行列車である「あきよし」「さんべ」の号車案内が残る。
  • 新幹線は、16両編成対応(ホーム長410m)の相対式ホーム2面2線(内側に上下通過線2線を挟む)を有する高架ホームである。
  • 構内は博多方向に向かって左方向に半径4,000mの曲線を描いている]。12番のりばの南側(外側)に保守用車両の出入りする側線が設けられているが、本線のホームとは高低差があり壁で遮られている。

在来線

  • プラットホームは島式1面・単式1面の2面3線を有する。欠番となっている2番線は上り貨物待避線で、3・4番のりばが島式となっている。かつてはその奥に5番のりばがあったが現在は撤去されている。 各ホームは橋上駅舎で結ばれている。改札口(在来線口)と、新幹線駅舎への連絡通路・乗換改札を有する。
  • 山陽新幹線開業前には山陽本線で運行されていた特別急行列車・急行列車の大多数が停車していた。この名残で、倉敷駅 - 門司駅間を走る在来線優等列車が全廃した21世紀初頭の現在でもプラットホームにはかつて運行された列車の号車案内が記されている。
    • 1番のりば新南陽側:「しおじ」「はと」「つばめ」「月光」「みどり」「つくし3号」「音戸」「あかつき」「みずほ」「さくら」「あさかぜ」
    • 3番のりば:「長州」「ながと」
    • 4番のりば櫛ケ浜側先端:「かもめ」
  • 2014年9月6日より、列車到着に合わせて、旧新山口町出身の詩人・まど・みちおが作詞した童謡が流れるようになっている(上り方面は「ぞうさん」、下り方面は「一年生になったら」)。

のりば

在来線ホーム
のりば 路線 方向 行先 備考
1 山口線 - 山口・津和野方面 「SLやまぐち号」も発着
2 益田・米子方面 特急「スーパーおき」も発着
3 (回送列車等のみのため閉鎖)
4・5 山陽本線 上り 防府・徳山・広島方面 一部6番のりば
6・7 下り 宇部・下関方面 一部5番のりば
8 宇部線 - 宇部新川・居能方面
新幹線ホーム
のりば 路線 方向 行先 備考
11 山陽新幹線 上り 広島・新大阪方面 一部の上り回送列車は下りホームに停車
12 下り 小倉・博多方面

バリアフリー化の状況

  • 2011年(平成23年)に開催されたおいでませ!山口国体・おいでませ!山口大会や、2015年(平成27年)の第23回世界スカウトジャンボリーの開催に合わせてバリアフリー化を行っている。2010年度・2011年度に、新幹線駅舎にエレベーターが設置され、2014年(平成26年)3月より駅舎の一部が橋上化されたのとあわせて、在来線の各ホームにもエレベーター、エスカレーター(上昇のみ、下降はなし)が設置された。

歴史

1900年(明治33年)、旧吉敷郡小郡村の玄関口となる小郡駅として開業し、1975年(昭和50年)3月に新幹線も同駅で開業した。2003年10月1日に現駅名「新山口駅」に改称した。

駅名改称

「新山口駅」への改称をめぐっては、当駅に山陽新幹線の駅が併設されて開業する際に最初の運動が起こり、1974年(昭和49年)6月8日に駅名改称を求める「山陽新幹線『新山口駅』促進連盟」が発足した[10]。7月4日、山口商工会議所が緊急常議員会を開き「山陽新幹線新山口駅設置」と「超特急停車実現」を求める運動資金150万円の募金を決定するなど、民間を中心に動きがあった。「新山口駅」のほかに「山口小郡駅」などの候補も上がったが、同年9月、新幹線駅の名称は仮称通り「小郡駅」に決定した。
1997年(平成9年)に山口商工会議所が「小郡駅」から「新山口駅」への改称を求めることを決議し、1998年(平成10年)には小郡町商工会が小郡町議会に要望書を提出したが、山口市の一部としてみなされるのを嫌った当時の小郡町民がこれに反対したため、駅名改称とはならなかった。
再度駅名の改称の機運が高まったのは2003年で、地元からの新幹線「のぞみ」停車への要望を受けて、JR西日本から同年10月のダイヤ改定にあわせた駅名改称の打診があったことを当時の小郡町の岩城精二町長が明らかにした。このときは、平成の大合併による旧小郡町と山口市の合併が具体化しており、幾度か協議を重ねた後、駅名の改称に至った。一方、住民らによる「小郡町の将来を考える会」が町長に変更撤回を申し入れる動きもあった。改称にあたってJR西日本が必要とした費用4億2880万円のうち半額を山口県と関係自治体が折半した。
  • 1900年(明治33年)12月3日:山陽鉄道 三田尻駅(現・防府駅) - 厚狭駅間の開通と同時に、小郡駅(一般駅)として開業。
  • 当時の所在地表示は山口県吉敷郡小郡村下郷であった。
  • 1901年(明治34年)8月1日:小郡村が町制施行して小郡町(第1次)となり、所在地表示が山口県吉敷郡小郡町下郷になる。
  • 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)
    • 2月21日:大日本軌道山口支社線が乗り入れ。
    • 10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
  • 1913年(大正2年)2月20日:山口線が山口駅まで開業。大日本軌道山口支社線が廃止。
  • 1925年(大正14年)3月26日:宇部鉄道が本阿知須駅(現・阿知須駅)から延伸し当駅に乗り入れ。
  • 1928年(昭和3年):三田尻駅構内より三田尻機関庫が当駅構内に移転し小郡機関庫(現・下関総合車両所新山口支所)発足。
  • 1943年(昭和18年)5月1日:宇部鉄道が国有化し宇部東線となる。
  • 1944年(昭和19年)4月1日:山口市(第2次)成立に伴い、所在地表示が山口県山口市小郡下郷になる。
  • 1948年(昭和23年)2月1日:線路名称改定により、宇部東線が宇部線となる。
  • 1949年(昭和24年)11月1日:山口市(第2次)の一部が分立して小郡町(第2次)となり、所在地表示が再び山口県吉敷郡小郡町下郷になる。
  • 1961年(昭和36年)1月1日:北口(在来線口)駅舎を改築。
  • 1965年(昭和40年)9月24日:みどりの窓口営業開始。
  • 1975年(昭和50年)3月10日:山陽新幹線の岡山駅 - 博多駅間延伸により停車駅となる。
  • 1984年(昭和59年)1月1日:車扱貨物の取扱を廃止。北口駅舎の西側に有蓋車用の貨物ホームが設置されていた。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:貨物(臨時車扱貨物)の取扱を再開。ただし、将来貨物設備を整備されることに備えたものであり、発着列車の設定はない。
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道と日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
  • 2003年(平成15年)10月1日:駅名を新山口駅に改称。同時に山陽新幹線「のぞみ」停車駅となる。
  • 2005年(平成17年)
    • 2月20日:山陽新幹線改札口に自動改札機設置。
    • 10月1日:山口市(第3次)成立に伴い、所在地表示が再び山口県山口市小郡下郷になる。
  • 2006年(平成18年)4月1日:JR貨物の駅(貨物取扱)が廃止。取扱実績のないまま廃止された。
  • 2009年(平成21年)8月29日:山陽新幹線へのEX-IC導入により、在来線改札口にIC読取機を設置。
  • 2011年(平成23年)3月12日:九州新幹線全線開通により「さくら」の停車駅になる。
  • 2012年(平成24年)7月14日:駅舎改築のため在来線口の駅舎での営業を終了し、仮設駅舎での営業が始められる。在来線口の駅舎は順次解体される。
  • 2013年(平成25年)
    • 7月28日:豪雨災害により山口線が被災し、当駅を含む一時全線が運休(以降8月5日までに地福駅 - 新山口駅間については運行再開)。
    • 11月16日:益田駅 - 津和野駅間の運行再開。なお、津和野駅 - 地福駅間は復旧のめどが立たない状態が続く。中国ジェイアールバスにより、新山口駅 - 津和野駅間でノンストップつわの号の運行が開始した。
  • 2014年(平成26年)
    • 3月10日:橋上駅舎の一部が完成・併用開始され、在来線の各ホームにエレベーター、エスカレーターが設置された。
    • 8月23日:山口線地福駅 - 津和野駅間の運転が再開されて、同時に津和野駅での折り返し運転だった特急スーパーおき号の乗り入れも約1年ぶりに再開。また中国ジェイアールバスにより運行されていた、新山口駅 - 津和野駅間のノンストップつわの号の運行は終了。
    • 12月12日:新幹線口に待合室および隣接する商業ゾーンがリニューアルオープン。
  • 2015年(平成27年)10月3日:南北自由通路の併用開始に伴い、在来線改札口を橋上駅舎に移転、集約。
  • 2016年(平成28年)12月14日:北口駅前広場の西側部分が完成、併用開始。これによりの自家用車・タクシー乗場が西側に移設。
  • 2018年(平成30年)3月23日:北口駅前広場全面供用開始。南口(新幹線口)のバスターミナルを北口駅前広場に集約。
  • 2021年(令和3年)2月20日:住居表示実施に伴い、住所表記が山口市小郡下郷1294番地から山口市小郡令和一丁目2番1号になる。
  • 2022年(令和4年)5月18日:みどりの券売機プラスを導入。
  • 2023年(令和5年)4月1日:山陽本線・山口線でICカード「ICOCA」の利用が可能となる。