しなの鉄道・JR東日本 軽井沢駅
軽井沢(かるいざわ)
JR東日本・北陸新幹線 安中榛名 軽井沢 佐久平
しなの鉄道・しなの鉄道線 中軽井沢
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1178
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本) しなの鉄道
所属路線 JR東日本・北陸新幹線
しなの鉄道・しなの鉄道線
キロ程 41.8km(高崎駅起点・北陸新幹線)
0.0km(当駅起点・しなの鉄道線)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線(新幹線ホーム)
1面2線(在来線ホーム)
乗車人員  4,013人/日(2018年・JR東日本)
1,499人/日(2017年・しなの鉄道) 
開業年月日 1910年(明治43年)7月15日
備考 直営駅 みどりの窓口 自動券売機
指定席券売機・えきねっと券売機(JR東日本)
社員配置駅 出札窓口(POS端末)自動券売機
(しなの鉄道) 
軽井沢駅
軽井沢駅
E7系北陸新幹線が到着します 115系「ろくもん」が入線しています
E7系北陸新幹線が到着します 115系「ろくもん」が入線しています
道路の隣が新幹線ですね 駅構内におぎのや「峠の釜めし」がありますね
道路の隣が新幹線ですね 駅構内におぎのや「峠の釜めし」がありますね
新幹線ホームに可動式ホーム柵が設置されています 自由通路
新幹線ホームに可動式ホーム柵が設置されています 、旧1番線にEF63形電気機関車2号機が展示
南北自由通路
南北自由通路
軽井沢駅は、長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・しなの鉄道の駅です。
1997年(平成9年)10月1日にJR東日本の北陸新幹線と、しなの鉄道のしなの鉄道線が乗り入れ、接続駅となっています。
1997年(平成9年)9月30日まではJR東日本の信越本線の途中駅でしたが、翌10月1日に北陸新幹線が長野駅まで開業した際、その並行在来線となった信越本線のうち、横川駅 - 当駅間は廃止されています。当駅 - 篠ノ井駅間は経営分離されてしなの鉄道線となり、当駅がその起点となっています。
旧信越本線の横川駅 - 当駅間(碓氷峠区間)には旧国鉄の最急勾配(66.7‰)が存在し、これを越えるためにこの区間を通過する列車はすべて、当駅で補助機関車を連結し、横川駅(群馬県)まで走行していました。つまりこの区間が輸送上の大きなネックになっていたわけで、特急列車や貨物列車の連結にも制限がありました。なお、北陸新幹線は、この区間を大きく迂回して勾配を緩くした設計になっています。
北陸新幹線開業前においては、信越本線は当駅から長野方面へ2つ先の信濃追分駅までが高崎支社の管内でしたが、新幹線開業後の当駅は長野支社の管内となっています。
当駅は、北陸新幹線の開業に伴い駅舎を全面改築し、軽井沢の代表的樹木「白樺」をイメージしてデザインされた橋上駅となっています。旧駅舎は解体されましたが、新駅舎開業後に明治期の姿を復元した(旧)軽井沢駅舎記念館が建てられ、2017年(平成29年)より改札口や出札窓口を新設して駅舎としても機能するようになっています。
また駅舎改築と同時に南北自由通路が設置され、両端部ともペデストリアンデッキにつながっています。
北側にしなの鉄道、南側にJR東日本北陸新幹線の改札があります。

新幹線自動改札
新幹線自動改札
北陸新幹線(JR東日本)ホームは島式ホーム(310m)2面4線を有する地上駅(橋上駅)です。
駅構内には自動改札機・みどりの窓口・タッチパネル式自動券売機(3台)・指定席券売機・えきねっと券売機・売店(NewDays)が設置されています
なお、当駅は以前ホームドアが無かったため、列車接近時に列車案内放送とは別に、サウンドファクトリー製の発車メロディー、「海の駅」を使用した自動放送が流れていました。
通過線は設置されていませんが、駅東側(高崎方面)に急カーブ(半径800m)があることで、通過列車のホーム通過速度がATC信号により100km/h程度に減速されるためホームドアは開業当初から設置されませんでしたが、のちに通過列車が走行する2・3番線ホームには可動式ホーム柵の設置工事が行われています。
新幹線のりばは、2・3番線が本線、1・4番線が副本線(待避線)となっています。
平日に1本、当駅始発の長野行き「あさま699号」が運転されています。
当駅で通過列車の待ち合わせを行う場合は、待避線(1・4番線)に入線します。上下列車とも臨時「あさま」号の一部が、臨時または定期列車で運転される「かがやき」号の運転日と重なる場合に限り、当駅で通過列車を待ち合わせます。

しなの鉄道線ホームは、1面2線のホームを有する地上駅で、1番線が頭端式となっています。また、留置線を有しています。ほとんどの定期電車は1番線を使いますが、一部の電車のみは2番線を使っています。
社員配置駅で、出札窓口(POS端末設置)、自動券売機(磁気券を発売)が設置されています。
しなの鉄道のりば
しなの鉄道のりば
当駅は、しなの鉄道移管時に、当駅-横川間が廃止されたため、しなの鉄道線の始発駅となっています。
現在はホームの横川方(かつてのEF63形電気機関車切り離し位置付近)には車止めが設置され、その先の駅構内の線路も撤去されたため、碓氷峠区間および横川駅とは完全に分断されています。
しなの鉄道開業時から長らく、駅からしばらく横川方(旧矢ヶ崎踏切付近)には車止めが設置されており、線路も碓氷峠鉄道文化むらを経由して横川駅旧4番線へと繋がっていました。
信越本線時代は単式1面1線の1番線、島式1面2線の3・4番線、機回し線、留置線など多数有していましたが、しなの鉄道になってから1番線は廃止され、3・4番線だったホームが1・2番線となっています。また、旧1番線にはEF63形電気機関車2号機、アプト式電気機関車EC40形、軌道モーターカー、マルチプルタイタンパー、169系が(旧)軽井沢駅舎記念館の展示物として保存されていました。その後旧駅舎口ゾーン工事に伴いモーターカーは解体、169系は移動の上で遊具として利用されることとなりました。
発車メロディはカンノ製作所のもので信越本線時代からの発車メロディをそのまま利用しています。ただし、ワンマン運転の場合は発車メロディは取り扱わず発車ベルが用いられています。
しなの鉄道は開業20周年の記念事業として2017年10月27日、旧駅舎口を開業しました。実物の旧駅舎は、しなの鉄道に移管された1997年に取り壊されており、その窓枠や天井の一部を移築して2000年に復元した町立(旧)軽井沢駅舎記念館の建物を利用しました。ホームとは木製廊下で結び、観光列車「ろくもん」乗客向けの「ろくもんラウンジ」、子供と一緒に遊べる有料待合室「森の子リスキッズくらぶ」、長野県小布施町の名物である栗菓子を出すカフェ「茶寮 幾右衛門」などを併設しています。
しなの鉄道は2017年3月、軽井沢町より旧駅舎を借用して再び駅舎にする計画を発表し、改装を行っっています。
同年10月に旧駅舎(博物館だった建物)を駅として復活させ、改札口や駅事務所、ラウンジなどを設置し、さらに1・2番線ホームと旧1番線ホームの間をデッキでつなぎ、レールバイクなどを設置する他、保存車両の中を改装してプラレールで遊べる空間を作るなど「3世代で遊べる遊園地」を設けています。
さらに駅事務所が移転した後の現駅舎3階には2018年3月23日、駅ナカ商業スペース「しなの屋KARUIZAWA」がオープンしています。2018年3月15日に全事業完了、総事業費は約4億円となっています。デザイナーには水戸岡鋭治を起用しています。
1888年(明治21年) 9月5日、碓氷馬車鉄道 横川駅 - 当駅間が開通しました。
12月1日、官設鉄道 上田駅 - 当駅間延伸開業しました。直江津駅 - 当駅間の官設鉄道(後の信越本線→しなの鉄道線)線の駅として、軽井沢駅が開設されました。
1893年(明治26年)4月1日、官設鉄道 横川駅 - 当駅間(碓氷峠区間)、アプト式ラックレールを採用し開業しました。碓氷馬車鉄道は使命を終えて廃線となっています。
1901年(明治34年)4月、官設鉄道 矢ヶ崎信号所 - 当駅間が複線化されています。
1909年(明治42年)10月12日、国有鉄道線路名称制定に伴い、当駅を含む高崎駅 - 新潟駅間が信越線(しんえつせん)と命名されています。
1912年(明治45年)5月11日、信越線 横川駅 - 当駅間が電化(直流600V・第三軌条式)されています。日本初の幹線電化となります。
1914年(大正3年)6月1日、当駅を含む信越線 高崎駅 - 新潟駅間が信越本線に改称されています。
1915年(大正4年)7月22日、草軽軽便鉄道 新軽井沢駅(当駅に隣接) - 小瀬駅(後の小瀬温泉駅)間が開業しました。
1924年(大正13年) 2月15日、草軽軽便鉄道が草津電気鉄道に社名変更されています。
11月1日、草津電気鉄道 新軽井沢駅 - 嬬恋駅間が電化されています。
1939年(昭和14年)4月28日、草津電気鉄道が草軽電気鉄道に社名変更されました。
1949年(昭和24年)6月1日、日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承しています。
1960年(昭和35年)4月25日、草軽電気鉄道が廃止されています。
1963年(昭和38年) 6月21日、信越本線 当駅 - 長野駅間が電化されました。
7月15日、信越本線 横川駅 - 当駅間をEF63形電気機関車による粘着運転に切り替え、電圧を直流600Vから直流1500Vに昇圧しています。
9月30日、信越本線 横川駅 - 当駅間のアプト式が廃止されています。
1967年(昭和42年)7月18日、信越本線 当駅 - 中軽井沢駅間が複線化されています。
1974年(昭和49年)10月1日、営業範囲を「旅客、荷物、車扱貨物」へ変更されました。
1982年(昭和57年)11月15日、営業範囲を「旅客、荷物」へ変更されました。
1984年(昭和59年)2月1日、営業範囲を「旅客」へ変更されました。
1987年(昭和62年) 3月31日、営業範囲を「旅客、荷物(新聞紙に限る。)」へ変更されました。
4月1日、国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)に継承されました。
1997年(平成9年)10月1日、JR東日本北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間が開業します。これに伴い、信越本線の横川駅 - 当駅間の碓氷峠区間は廃止され、ジェイアールバス関東碓氷線に転換されています。当駅 - 篠ノ井駅間はしなの鉄道に移管し、しなの鉄道線に改称されました。
1999年(平成11年)5月26日、JR東日本が新幹線改札口に自動改札機を導入しました。
2017年(平成29年)10月27日、旧軽井沢駅舎記念館をしなの鉄道の駅舎として復元、使用開始します。


新幹線のりば
番線 路線 方向 行先
1・2 北陸新幹線 上り 高崎・大宮・東京方面
3・4 下り 長野・富山・金沢方面

しなの鉄道のりば
番線 路線 行先
1・2 しなの鉄道線 小諸・長野方面