JR西日本・芦屋駅
芦屋(あしや)
東海道線 さくら夙川 芦屋 甲南山手
所在地 兵庫県芦屋市船戸町1-30
駅番号 JR-A54
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 東海道本線(JR神戸線)
キロ程 575.6km(東京起点)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線
乗車人員 23,991人/日(2022年)
開業年月日 1913年(大正2年)8月1日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口
みどりの券売機プラス設置駅
芦屋駅
芦屋駅
芦屋駅(あしやえき)は、兵庫県芦屋市船戸町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。
駅番号はJR-A54。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
芦屋市の中心駅にして、新快速の停車駅である。
ただし当駅への停車は普通電車との相互接続駅としての側面が強く、乗車人員は快速の各駅停車区間を除いた新快速停車駅では最少であり、通過駅である茨木駅(JR京都線)・住吉駅・六甲道駅・元町駅・垂水駅よりも少なくなっている。
また摩耶駅開業以降は日中の相互接続は行われておらず、神戸側の普通・大阪側の新快速の乗り継ぎのみ可能である。
なお、現在でも快速と学研都市線方面の普通の相互連絡は行われている。

駅名標 改札口
駅名標 改札口
ホーム 発着する列車
ホーム 発着する列車

駅構造

島式2面4線のホーム(12両編成対応)の外側に、通過線が1本ずつ設けられた計2面6線の地上駅で、橋上駅舎を持つ。
外側線の本線(1番線・6番線)は特急や貨物列車などの通過線で、ホームがないため、新快速は当駅構内のみ内側線の待避線(2番線・5番線)に移る。内側線の本線は3・4番線である。
停車場に分類され当駅には折り返し設備もあり、実際に阪神・淡路大震災の時を始めとしたダイヤ乱れの時に使われることがある。2007年度後半、朝ラッシュ時に当駅始発の普通列車(西明石駅から回送)が設定されていた。
なお、阪神・淡路大震災でホームが壊れたため、1997年2月16日に復旧工事が完成した際に大阪方面のホームは東側にずれている。
当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として立花駅・甲子園口駅・西宮駅・さくら夙川駅・甲南山手駅・摂津本山駅・住吉駅の7駅を管轄している。
アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び提携ICカード利用可能駅である。

のりば

番線 路線 行先  備考
1 JR神戸線 尼崎・大阪・京都方面 / 北新地・四条畷方面
(一部の普通はHJR東西線・学研都市線直通)
新快速・快速 
2  普通・一部快速
3 尼崎・大阪・北新地方面
4 新快速・快速

  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
  • 運転上の 1番線=上外本線(ホームなし) 2番線=上待避線(1番のりば) 3番線=上内本線(2番のりば) 4番線=下内本線(3番のりば) 5番線=下待避線(4番のりば) 6番線=下外本線(ホームなし)である
  • 3番のりばから上り内側線への出発も可能である。当駅より西で輸送障害が発生した場合、大阪駅 - 当駅間の輸送確保のための折り返しに使用されることがある。
  • 新快速および外側線経由の快速は1番・4番のりばにのみ停車できる。
  • 内側線経由の快速は1番・4番のりばに停車する。(一部は2番・3番のりばに停車する。)
  • 普通電車は、2番・3番のりばに停車する。
  • 朝ラッシュ時の姫路方面行きの快速は、当駅発車後に外側線から内側線に移動し、三ノ宮駅到着までに新快速に追い抜かれ
る。

速度制限

構内には6線あり、ポイントが複雑であることから、列車が構内に入線する時は下記の通りに速度規制がかかる。
下り線大阪側のポイントの改良工事が行われ、大阪方面外側線から1番のりばに入線する際は45キロ制限から60キロ制限に緩和された。
  • 上り外側線から2番線に進入:60キロ制限
  • 上り内側線から2番線に進入:45キロ制限
  • 上り内側線から3番線に進入:70キロ制限
  • 2番線から上り外側線に出発:60キロ制限
  • 2番線から上り内側線に出発:45キロ制限
  • 下り内側線から5番線に進入:45キロ制限
  • 下り外側線から5番線に進入:60キロ制限
  • 5番線から下り外側線に出発:45キロ制限

5番線から下り内側線に出発:45キロ制限

歴史

駅の設けられた時の村名は「精道」であったが、国鉄では知名度を理由に1889年(明治22年)まで存在した村名で、当時字名として残っていた「芦屋」をつけた。後の1940年(昭和15年)に市制が施行されたときに、「芦屋」の名は新しい市名として復活している。
1957年(昭和32年)に東海道本線の快速停車駅を増やすことが検討された際、当時は隣接駅であった西宮駅と当駅で争奪戦が繰り広げられた。結局、複々線の内側(電車線)を走る快速列車は当駅、外側線(列車線)を走る快速列車は西宮駅(当時は西ノ宮駅)に停車させることで決着をみていたが、2003年(平成15年)12月1日改正で、当駅と西ノ宮駅には、外側線・内側線と関係せず快速が終日停車に統一された。

年表

  • 1913年(大正2年)8月1日:国有鉄道東海道本線の西ノ宮駅(現在の西宮駅) - 住吉駅間に新設開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。当時の精道村の請願、工事費1万円の寄付により建設。当時の1日の乗降客数は約80人。
  • 1938年(昭和13年)7月5日:阪神大水害が発生。芦屋川の堤防が決壊して駅構内が冠水する被害。
  • 1960年(昭和35年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止。
  • 1969年(昭和44年):駅舎橋上化。
  • 1980年(昭和55年)10月:駅ビルとしてモンテメールが開業(主要テナントは大丸と三和銀行(現・三菱UFJ銀行)
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
  • 1990年(平成2年)3月10日:日中時間帯に新快速が停車するようになる(同時に高槻駅にも一部が停車)。
  • 1993年(平成5年):休日の新快速が朝にも停車するようになる。ただし、夕方以降は通過のまま。
  • 1995年(平成7年)
    • 1月17日:阪神・淡路大震災で駅施設が全壊したため一時営業休止。
    • 1月25日:甲子園口駅 - 当駅間が営業再開。
    • 2月8日:当駅 - 住吉駅間が営業再開。
    • 9月1日:土曜・休日の新快速が全列車停車。
  • 1997年(平成9年)
    • 2月16日:阪神・淡路大震災で崩落した駅施設の復旧工事がすべて完成。エレベーターと電光掲示板タイプの発車標を設置。大阪方面のホームを東側に移動。
    • 3月8日:JR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」導入。
    • 12月13日:自動改札機を設置し、供用開始。
  • 1998年(平成10年)4月23日:駅ビル「モンテメール」の西館開業。
  • 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
  • 2003年(平成15年)
    • 11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となることに伴い、当駅でも供用を開始する。
    • 12月1日:新快速が終日停車するようになる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
  • 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する。
  • 2016年(平成28年)3月26日:当駅での新快速と普通の相互接続が廃止される。
  • 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
  • 2019年(令和元年)7月:芦屋駅構内・南側周辺改良工事が開始される。
  • 2020年(令和2年)
    • 3月13日:駅ビルのモンテメールがリニューアルオープン。
    • 8月:リニューアル工事開始。
  • 2021年(令和3年)12月24日:みどりの窓口が移転および改修される。
  • 2022年(令和4年)
    • 3月13日:一部改札の移転および改修。
    • 3月26日:第1期リニューアル工事が完了し、増築部の駅舎の供用が開始される。駅北側にエスカレーター新設。下りホームに上り用エスカレーター新設。コンコース内の一部店舗が開業。
    • 8月6日:下りホームに下り用エスカレーター新設。
    • 12月3日:改札内トイレの改修。
    • 12月22日:上りホームに上り用エスカレーター新設。
  • 2023年(令和5年)
    • 3月26日:コンコース内に待合空間を設置。コンコース内の一部店舗開業。
    • 6月17日:上りホームに下り用スカレーター新設。
    • 7月29日:駅南側にエスカレーター新設。これにより、リニューアル工事が全て完成。