美濃赤坂駅(みのあかさかえき)は、岐阜県大垣市赤坂町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・西濃鉄道の駅である。
JR東海・JR貨物の東海道本線支線(美濃赤坂支線)、西濃鉄道の市橋線(貨物線)が乗り入れる。
付近の金生山から石灰石が産出されるため、その輸送のための貨物列車が1日3便発着する。
ただし、旅客列車では終着駅である。
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駅名標 |
待合所 |
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームに隣接する線路が美濃赤坂駅の本線となっている。
また付属する機回し線が現存している。ホームは駅構内の西端にあり、その北端に駅舎が置かれている。
駅舎は開業当時からの木造で、窓口は閉鎖されている。旅客駅としては大垣駅が管理する無人駅である。
副本線は7番線と機回し線隣の2番線の2線。7番線は貨物列車の着発線で、ここに市橋線が接続している。
このほか、駅構内には複数の側線があり、貨車留置などに使用されていた。
現在でもJR東海の保線用車両が留置されることがある。
2番線東隣の3番線には貨物ホームが設置されているが、現在は鉄道貨物の積み下ろし作業は行われていない。
構内南側には西濃鉄道の機関区が設置されている。
かつて駅東側の矢橋大理石工場へ続く専用線も存在した。
なお、分岐器操作などの駅業務はJR東海より委託された西濃鉄道が行っている。
歴史
- 1919年(大正8年)8月1日:国有鉄道東海道本線の美濃赤坂支線開通と同時に設置。
- 1928年(昭和3年)12月17日:西濃鉄道が乗り入れ。
- 1958年(昭和33年)10月1日:大垣駅 - 当駅間の電化に伴い、駅構内を電化。
- 1968年(昭和43年)10月1日:国鉄のいわゆるヨンサントオダイヤ改正に伴い、東京駅発の夜行普通列車(大垣夜行)が当駅行きとして運転(1969年10月1日に大垣止まりへ変更)。
- 1971年(昭和46年)5月1日:荷物の取扱いを廃止。同時に旅客窓口業務を廃止。
- 1974年(昭和49年)10月1日:小荷物の取扱いを開始。
- 1976年(昭和51年)8月21日:小荷物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅がJR東海・JR貨物の駅となる。
- 2006年(平成18年)
- 3月31日:西濃鉄道昼飯線廃止。
- 10月1日:当駅を発着する区間快速が設定される。
- 2009年(平成21年)3月14日:区間快速設定廃止。
- 2010年(平成22年)3月13日:ダイヤ改正にて当駅発新快速が設定される(平日のみ)。
- 2011年(平成23年)
- 3月12日:新快速設定廃止。
- 3月:貨物ホームの建屋南側1/3が切り詰められる。
- 7月下旬 - 8月上旬:矢橋大理石への専用線跡が分岐部分を含めて撤去される。
- 2013年(平成25年)1月頃:駅東の矢橋大理石の木造建屋が解体。西濃鉄道通運解散のため、貨物ホームのコンテナ・倉庫などが撤去される。
- 2025年(令和7年)3月15日:ICカード「TOICA」が利用可能となる。
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