瀬田(せた) |
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所在地 |
滋賀県大津市大萱一丁目10-1 |
駅番号 |
JR-A26 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 |
■東海道本線(琵琶湖線) |
キロ程 |
496.6km(東京起点) |
駅構造 |
地上駅(橋上駅) |
ホーム |
2面4線 |
乗降人員 |
34,294人/日(2023年) |
開業年月日 |
1969年(昭和44年)8月12日 |
駅種別 |
業務委託駅 みどりの券売機プラス設置駅 |
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瀬田駅 |
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瀬田駅(せたえき)は、滋賀県大津市大萱一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。
駅番号はJR-A26。「琵琶湖線」の愛称区間に含まれている。
現在の瀬田駅の区間の東海道本線が開通したのは1889年(明治22年)の東海道本線全通時であるが、当時は馬場駅(現在の膳所駅)から草津駅の間に停車場(駅)はなかった。
1900年(明治33年)7月、栗太郡瀬田村(当時)は逓信大臣に対し、この馬場駅 - 草津駅間の停車場として南大萱(現在の瀬田駅とほぼ同位置)への停車場設置を請願した。
しかしこの停車場設置の請願は採用されず、馬場駅 - 神戸駅間の複線化が完成した翌年の1903年(明治36年)に石山駅が先に開業することとなった。結局瀬田駅設置へと話が進むのは、それから半世紀近く後のこととなる。
瀬田駅設置へ向かうきっかけになったのは、東海道新幹線の建設であった。
東海道新幹線は瀬田町(当時)を通過するルートとなっており、1960年(昭和35年)に地元に対して立ち入り測量の了解を求めた。
これに対して地元は、当時の平均国鉄駅間距離が4 kmに対し石山駅 - 草津駅間が7.7 kmであることなどから、測量協力の代償として瀬田駅開設を強く主張した。
この請願に加え、当時の東海道本線では輸送量の逼迫などから1966年(昭和41年)から瀬田川橋梁工事を始めとした京都駅 - 草津駅間の複々線化工事が行われていたことから、この工事と関連して行う形で瀬田駅が新設された。
この瀬田駅は請願駅のため、工事費1億1,800万円は地元の瀬田町(1967年の合併により大津市)が引き受けることとなり、企業からの寄付や滋賀県の補助・大津市の市債によって賄われた。
また、駅新設に伴い、大津市による瀬田駅前の土地区画整理事業が瀬田駅が開業した1969年(昭和44年)から1977年(昭和52年)にかけて実施された。
瀬田駅と駅前広場の敷地は萱野神社の境内地の一部であった。境内地は東海道本線の設置で二分され、さらに駅設置により鎮守の森は駅前広場となり消滅した。
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駅名標 |
改札口 |
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。ホーム有効長は12両編成である。
当駅は分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
株式会社JR西日本交通サービスによる業務委託駅で、大津駅が当駅を管理している。
ICOCA利用可能駅。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
線路 |
行先 |
備考 |
1 |
■ 琵琶湖線 |
下り |
外側線 |
京都・大阪方面 |
一部列車 |
2 |
内側線 |
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3 |
上り |
彦根・米原方面 |
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4 |
外側線 |
平常時は草津線直通(貴生川方面)のみ |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
付記事項
- 普通列車のみ停車し、基本的に2番のりばと3番のりばを使用している。なお、草津線直通列車は下りの一部を除いて外側線を走るため、1番・4番のりばを使用する。
- 内側線・外側線ともに通過列車が存在する。2019年(令和元年)度から外側線に停車する列車がない時間帯はロープが張られて閉鎖される。
ダイヤ
日中時間帯は普通(大阪方面行きは高槻駅から快速)が1時間に4本停車する。
朝夕のラッシュ時は草津線へ直通する普通も運行されるため、本数がやや多くなる(夕方はラッシュ前から草津線に直通する列車の設定がある)。
歴史
- 1969年(昭和44年)8月12日:東海道本線の草津駅 - 京都駅間の複々線化に先駆け、日本国有鉄道(国鉄)の駅として、草津駅 - 石山駅間に新設開業。旅客営業のみ。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「琵琶湖線」の愛称を使用開始。
- 1998年(平成10年)3月7日:自動改札機を設置し、供用開始。
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2003年(平成15年)
- 3月15日:エレベーター、エスカレーターが使用を開始。
- 11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入。
- 2017年(平成29年)7月26日:当駅付近で架線が断線する事故が発生。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
- 2020年(令和2年)
- 6月26日:みどりの窓口の営業を終了。
- 6月27日:みどりの券売機プラスを導入。
- 12月1日:株式会社JR西日本交通サービスによる業務委託駅となる。
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