えちごトキめき鉄道 二本木駅
二本木(にほんぎ)
関山二本木新井
所在地 新潟県上越市中郷区板橋552
所属事業者 えちごトキめき鉄道・日本貨物鉄道
所属路線 妙高はねうまライン
キロ程 14.7km(妙高高原起点)
駅構造 地上駅 スイッチバック駅 
ホーム 1面2線
乗車人員 120人/日(2018年)
開業年月日 1911年(明治44年)5月1日
駅種別 業務委託駅 自動券売機
二本木駅
二本木駅
地下通路で連絡しています ホームと地下通路
地下通路で連絡しています ホームと地下通路
側線が多いことが分かります
側線が多いことが分かります
二本木駅は、新潟県上越市中郷区にある、えちごトキめき鉄道・日本貨物鉄道の駅です。新潟県内の鉄道駅において唯一スイッチバック設備を有する駅でもあります。
1911年(明治44年)5月1日、国有鉄道の駅として開業しています。
1971年(昭和46年)12月1日、専用線発着を除く貨物の取扱を廃止しています。
1984年(昭和59年)2月1日、荷物の取扱を廃止しました。
1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅に移管されました。
2007年(平成19年)3月30日、貨物列車の最終運行日となります。
2015年(平成27年) 3月14日、北陸新幹線 長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴いえちごトキめき鉄道へ移管され、直営駅となっています。
同年11月8日、旧待合室を改装し、供用を再開しています。
2018年(平成30年)10月、同年8月より行われていた駅舎外観の修復・一部復元が完了しています。
2019年(平成31年) 3月18日、文化庁文化審議会により、7箇所の項目において登録有形文化財(建造物)の答申が行われ、登録有形文化財に内定しました。
同年4月1日、直営駅から業務委託駅(新井駅管理)になり、切符販売窓口が閉鎖されました。(´;ω;`)
当駅は、島式ホーム1面2線を持つ地上駅です。構内の東側にある駅舎とは地下通路で連絡しています。
付近は約25パーミルの急勾配が連続することからスイッチバックが採用され、2007年(平成19年)まで専用線が設けられていた関係上、現在まで維持されています。
下りの停車列車は下り勾配が続く本線から左側に分岐して水平のホームに入り、発車後は進行方向を変え本線を横切って引上げ線に入り、再び進行方向を変え、本線へ進む(上り列車はその逆)。
現在定期設定はないが、通過列車は当駅に寄らずそのまま通過することが可能となっています。
当駅は、新井駅が統括管理する業務委託駅で、NPO法人「中郷区まちづくり振興会」が駅運営を受託しています。
業務委託駅ではあるが、乗車券および定期券の販売業務は委託内容に含まれていないため、有人改札口での改札業務や窓口での営業は行っていません。
駅構内には近距離切符専用のタッチパネル式自動券売機・自動販売機・化粧室のほか、飲食店や土産物品店を併設した「さとまる〜む」 、さらには駅事務室を転用したコミニュティルーム・レンガ造りのランプ小屋が設置されています。
JRからえちごトキめき鉄道に移管(ETR)されてから4年間はETRの直営駅(社員配置)として運営されていましたが、地域の活性化や観光振興を目的に、2019年4月1日から業務委託駅に移行しています。
直営駅時代は切符販売窓口を有しており、定期券や企画乗車券などの発券業務も行っていましたが、業務委託化に伴い取り扱いを終了しています。
JRに移管される前は、JR東日本新潟支社の直江津駅が統括管理する業務委託駅で、ジェイアール新潟ビジネス(JNB)が駅業務を受託していました。有人改札口・切符販売窓口のほか、自動券売機が設置されていました。
当駅は、現在も開業前年の1910年(明治43年)築の駅舎が修繕されながら供用されていて、妙高はねうまラインでは唯一路線開業時の駅舎が現存する駅です。
駅舎とホームを繋ぐコンクリート造りの地下通路は、1941年(昭和16年)から1942(昭和17年)かけて造られたものであり、戦前で地方で造られたものとしては珍しい。また、長野寄りの引込線を覆う木造の「雪囲い」は1911年(大正11年)に建築されたもので、明治時代のレールを柱として再利用し、壁や屋根を木の板で構築しています。
2018年(平成30年)には上越市の補助を受け駅舎外観の復元を行っています。これによりサイディングを撤去して古い漆喰壁が復元され、屋根とひさしの間の採光用高窓が復活しています。
待合室はETRへの移管後に一旦閉鎖されていましたが、上越市の地域活動支援事業に基づき中郷観光協会が主体となって2015年8月に改修が行われ、2015年11月8日から再び供用を開始しています。
待合室には二本木駅のスイッチバックを再現した鉄道模型のジオラマが常設されています。
JR貨物の駅は、専用線発着のコンテナ貨物・専用線発着の車扱貨物の取扱駅となっています。
側線から分岐し、駅西側にある日本曹達二本木工場へ続く専用線があり、コンテナやタンク車による製品・原料輸送が行われていました。
2006年(平成18年)8月までは、タンクコンテナで製品のメチオニンを本牧埠頭駅へ、原料のアクロレインを大竹駅や北九州貨物ターミナル駅から輸送し、タンク車で原料の青化ソーダを輸送していましたが、同工場でのメチオニン製造が終了したためすべて廃止されています。
それ以降は、苛性ソーダや苛性カリの輸送が小規模に行われていましたが、これらも2007年(平成19年)3月30日限りで廃止され、現在、貨物列車の運行はありません。

のりば
のりば 路線 方向 行先
1 妙高はねうまライン 上り 妙高高原方面
2 下り 新井・上越妙高・高田・直江津方面