刈谷(かりや) |
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所在地 |
愛知県刈谷市桜町1丁目55 |
駅番号 |
CA58 |
所属事業者 |
東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 |
■東海道本線(名古屋地区) |
キロ程 |
341.6km(東京起点) |
駅構造 |
地上駅(橋上駅) |
ホーム |
2面4線 |
乗降人員 |
56,296人/日(2023年) |
開業年月日 |
1888年(明治21年)9月1日 |
駅種別 |
駅長配置駅(管理駅) JR全線きっぷうりば |
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刈谷駅 |
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刈谷駅(かりやえき)は、愛知県刈谷市桜町一丁目および若松町一丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋鉄道(名鉄)の駅である。
刈谷市の玄関口となる駅で、JR東海の東海道本線、名鉄の三河線が乗り入れる。
東海道本線にはCA58、三河線にはMU02の駅番号がそれぞれ設定されている。
東海道本線の豊橋駅 - 岐阜駅間では名古屋駅、金山駅に次いで乗車人員が多い主要駅である。
南口側には名鉄三河線が乗り入れており、両駅を乗り換える利用客も多い。
以前は共同使用駅だったが1989年(平成元年)の橋上化により別々の改札口を設けるようになった。
開業当時は中心市街地から離れた場所に立地していたが、大正時代には豊田紡織 が駅付近に工場を設けたのを皮切りに系列企業の駅前進出が進み、刈谷駅の利用者増加および刈谷市の工業都市としての発展をもたらした。
現在では名実ともに刈谷市の中心地となっており、駅周辺の開発も進んでいる。
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駅名標 |
改札口 |
駅構造
北側にJRの駅が、南側に名鉄の駅がある。両駅の改札口は分離されているが、両方とも駅の南北を結ぶ連絡通路に面している。
JR東海
島式ホーム2面4線を有する地上駅。橋上駅舎を備え、改札口は2階にある。
内側の2番線と3番線が主本線、外側の1番線と4番線が副本線で、接続追越駅として機能している。
なお、名古屋方面側の1・4番線ホームには柵があり、列車はホームの岡崎駅寄りに停車する。
改札口とホームとの間の階段は両方向にあるが、名古屋寄りの階段はほぼ2番線・3番線専用とみてよい。
エスカレーター、エレベーターは各ホームの岡崎寄りに1基ずつ設置されている。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、刈谷市内にある3駅(東刈谷駅・野田新町駅・逢妻駅)を管理している。
JR全線きっぷうりば(営業時間:5時20分 - 22時0分)がある。また、改札北側にはキヨスクが設置されている。
1986年まで、駅北口東側の刈谷市産業振興センター一帯に、1面1線のコンテナホームや1面1線の有蓋車用の貨物ホームがあった。また1970年ごろまで、トヨタ紡織刈谷工場への専用線や同線から分岐し豊田自動織機刈谷工場や愛知製鋼刈谷工場へ至る専用線、駅から北へ向かいデンソー刈谷製作所へ至る専用線もあった。
2019年7月24日に、JR東海がホームの拡幅、コンコース等の拡張、駅舎の橋上化に着手することを発表した。
ホームの拡幅は、下りホームを約12.6m、上りホームを約13.3mと、それぞれ約6.2m拡幅するとし、下りホームが2022年度、上りホームが2024年度の完了が予定されている。
また、ホームの拡幅工事終了後に、可動式ホーム柵を設置するとし、下りホームが2025年度、上りホームが2026年度の設置が予定されている。
さらに、駅舎の橋上化に伴い、コンコースの拡張、自動改札機の増設、エスカレーターの増設、地域交流拠点施設等の新設(刈谷市が運営)の工事を2026年度までに完了させることが予定されている。
コンコース等の改良の詳細は、コンコースの面積は1.5倍に拡張、自動改札を2通路増設し11通路に増設、エスカレーターを上下ホームに各1基増設し、各ホームに3基となる。
刈谷市が運営する地域交流拠点施設等を新設、地平駅舎を橋上に移転がある。
現存するJR東海ツアーズは、コンコース等の改良として自由通路の向かい側に移動し、地域交流拠点施設等も入る予定。
なお、利用者から要望が多い名鉄との乗り換え改札の設置について、JR東海は刈谷市に対し「現改札口の拡張により十分な混雑緩和がなされる」として実施しない旨の回答をしている。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
備考 |
1 |
■東海道線 |
上り |
岡崎・豊橋方面 |
待避線 |
2 |
本線 |
3 |
下り |
名古屋・大垣方面 |
4 |
待避線 |
名鉄 刈谷駅 |
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所在地 |
愛知県刈谷市刈谷町一丁目35 |
駅番号 |
MU02 |
所属事業者 |
名古屋鉄道(名鉄) |
所属路線 |
■三河線 |
キロ程 |
25.2km(猿投起点) |
駅構造 |
地上駅(橋上駅) |
ホーム |
1面2線 |
乗降人員 |
20,920人/日(2021年) |
開業年月日 |
1914年(大正3年)2月5日 |
駅種別 |
終日駅員配置駅 |
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名鉄 刈谷駅 |
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名古屋鉄道
島式ホーム1面2線を有する地上駅。橋上駅舎を備え、改札口は2階にある。
終日駅員配置駅である。三河線は重原駅より当駅までは単線、当駅より刈谷市駅までは複線である。
なお、現在はJRと線路は繋がっていない。
バリアフリー対策としてホームへのエレベーター設置、多目的トイレへの改修、階段の設置、電車とホームの段差の解消、知立方向へのホーム延伸のための工事が行われ、2008年2月に完成した。
ホームにはLED列車案内が設置されているが、自動放送は導入されていない。
自動改札機・自動券売機はトランパス導入前より存在する。ホームには階段付近など、幅の狭い場所がある。
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名鉄ホーム |
JRホーム |
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
1 |
■三河線(海線) |
下り |
知立ゆき |
2 |
上り |
碧南ゆき |
ダイヤ
東海道本線では、上下線とも普通列車と快速系統の各種別とが当駅で緩急接続できるようにダイヤが組まれている。
運転本数はパターンダイヤで普通列車が毎時3 - 4本、快速系統が快速・新快速(日中)または新快速・特別快速(朝夕時)各2本、計7 - 8本を基本として、ラッシュ時にはその合間に快速系統が増発されるダイヤとなっている。
かつては、市民の要望もあり「大和」「雲仙」「げんかい」といった電車急行の停車駅となっていた。
ネットダイヤを組む三河線は普通列車が毎時4本運転されており、単線のためほとんどの列車が当駅で列車交換している。
かつては東海道本線に対抗するため名古屋本線直通の特急が設定され、最盛期には毎時4本の特急が走っていたが、後に急行へ格下げされ、1981年(昭和56年)以降は普通列車のみとなった。
歴史
- 1887年(明治20年)9月9日:下重原・高須・半城土三村が下重原村字陣屋下付近への停車場設置願を愛知県知事に提出。
- 1888年(明治21年)
- 1月:現在地に刈谷駅が設置される。
- 8月:大府 - 浜松間の官営鉄道が開通。
- 9月1日:官営鉄道が汽車営業を開始。
- 1890年(明治23年)4月1日:牛田村付近で陸海軍連合大演習が実施され、刈谷駅が玄関口となる。
- 1895年(明治28年)
- 4月1日:線路名称制定。東海道線の所属となる。
- 11月:貨物側線を増設。木造土留の上りホームが腐敗したため石造に変更。
- 1896年(明治29年)12月26日:駅停車本数増加願が却下される。
- 1908年(明治41年)
- 1月27日:大府駅 - 刈谷駅間の複線化工事が竣工。
- 3月25日:刈谷駅 - 安城駅間の複線化工事が竣工。
- 1909年(明治42年)10月12日:東海道線を東海道本線に改称。
- 1914年(大正3年)2月5日:三河鉄道の刈谷新駅が開業。
- 1915年(大正4年)10月28日:三河鉄道が知立駅まで延伸。
- 1923年(大正12年)2月:刈谷新駅を移設。
- 1926年(大正15年)2月5日:三河鉄道が電化、刈谷変電所を設置。
- 1927年(昭和2年)11月10日:刈谷新駅を刈谷駅に移転統合。省線との共同使用駅となり南口を開設。
- 1941年(昭和16年)6月1日:三河鉄道が名古屋鉄道に合併し名鉄三河線となる。
- 1943年(昭和18年)12月:名鉄三河線に刈谷乗務区を設置。
- 1948年(昭和23年):貨車専門工場として名鉄刈谷工場が発足。新川工場の貨車業務を刈谷工場へ移管。
- 1950年(昭和25年)
- 9月17日:三河線に名古屋方面直通列車が運転開始。
- 10月1日:東海道本線に急行「大和」「雲仙」が停車するようになる。
- 1951年(昭和26年)
- 11月7日:刈谷駅前区画整理が認可される。
- 12月:刈谷駅前区画整理着工。
- 1952年(昭和27年)
- 10月10日:刈谷駅改築工事の地鎮祭が開催される。
- 11月:刈谷駅改築工事着工。
- 1953年(昭和28年)
- 3月8日:刈谷駅改築工事の仮落成式を実施。新駅舎で出改札開始。
- 3月15日:東海道本線に急行「げんかい」が停車するようになる。
- 4月1日:刈谷駅南口 - 安城駅間の国鉄バスが開通。
- 5月5日:刈谷駅改築工事の完工式が行われる。
- 7月3日:東海道本線電化工事が終わり、刈谷駅 - 浜松駅間で試運転列車が運転される。
- 7月21日:東海道本線が電化され、営業運転を開始。
- 1954年(昭和29年)8月:桜町立体交差道路建設反対期成同盟会が結成される。
- 1955年(昭和30年)2月:刈谷市が立体交差特別委員会を設置する。
- 1956年(昭和31年)
- 4月25日:刈谷駅前区画整理完工。
- 6月25日:宮城道雄が刈谷駅付近で転落死する。
- 1957年(昭和32年)
- 3月:刈谷駅構内改良工事着工。
- 10月1日:刈谷駅構内改良工事完工。
- 1958年(昭和33年)
- 6月:国鉄・名鉄刈谷駅連絡用陸橋拡幅工事着工。
- 9月:国鉄・名鉄刈谷駅連絡用陸橋拡幅工事完工。
- 1959年(昭和34年)
- 4月1日:名鉄刈谷乗務区を知立乗務区に移転。
- 10月22日:刈谷跨線橋が完成する。
- 1964年(昭和39年)
- 9月14日:新一宮 - 碧南間の「快速特急」が運行開始される(三河線特急を参照)。
- (日付不詳):刈谷工場が刈谷分工場に改組され、鳴海工場の分工場となる。
- 1966年(昭和41年)3月25日:三河線の「快速特急」が線内でも特急運転を開始。
- 1968年(昭和43年)
- 8月26日:刈谷市駅始発着特急が運行を開始し、三河線特急が毎時4本体制になる。
- 10月:刈谷分工場が廃止される。
- 1970年(昭和45年)5月6日:名鉄三河線刈谷市街地高架促進協議会が結成される。
- 1971年(昭和46年)6月14日:刈谷駅南口に時計塔が設置され、除幕式が行われる。
- 1972年(昭和47年)11月1日:旅行センター開業。
- 1974年(昭和49年)9月17日:三河線特急のほとんどが急行に格下げされる。
- 1976年(昭和51年)1月21日:刈谷 - 刈谷市間の高架化が都市計画決定。
- 1977年(昭和52年)3月20日:残存した三河線特急が急行に格下げされ特急が全廃。
- 1978年(昭和53年)
- 9月10日:刈谷 - 刈谷市駅間の仮線工事着手。
- 12月下旬:刈谷 - 刈谷市駅間の高架化工事着手。
- 1980年(昭和55年)12月14日:刈谷 - 刈谷市駅間が高架複線化される。
- 1981年(昭和56年)
- 9月1日:刈谷駅南口の業務を名鉄担当に変更。
- 11月20日:三河線急行が廃止される。
- 1984年(昭和59年)1月1日:三河線の貨物営業が廃止される。
- 1986年(昭和61年)
- 1月20日:東海道本線の車扱貨物取扱が廃止される。
- 11月1日:東海道本線の荷物・コンテナ貨物の取り扱いが廃止され、貨物の取り扱いが全廃する。貨物関連施設を流用して刈谷コンテナセンターを開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海道本線刈谷駅を東海旅客鉄道(JR東海)が継承。刈谷コンテナセンターは日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
- 1988年(昭和63年)9月4日:刈谷駅開業100周年記念行事が開催される。
- 1989年(平成元年)1月25日:南北連絡通路が完成する。
- 1990年(平成2年)3月21日:三河線刈谷駅を移設。
- 1992年(平成4年)6月27日:JR東海に自動改札機を導入。
- 2005年(平成17年)9月14日:名鉄で交通プリペイドカード「トランパス」の利用が可能となる。刈谷コンテナセンターが移転して刈谷オフレールステーションに改称。
- 2006年(平成18年)11月25日:JR東海でICカード「TOICA」の利用が可能となる。
- 2008年(平成20年)12月1日:駅南口のペデストリアンデッキ「みなくる刈谷ウイングデッキ」が完成する。
- 2009年(平成21年)12月21日:東海道本線構内の階段新設工事完工。
- 2011年(平成23年)2月11日:名鉄でICカード「manaca」の利用が可能となる。
- 2012年(平成24年)2月29日:トランパスの使用が終了する。
- 2023年(令和5年)5月3日~7日:東海道線下りホーム拡幅に伴う線路切替工事に伴い臨時ダイヤで運転。
- 2025年(令和7年)度:JR東海の下りホーム(3・4番線)で、可動柵を設置(予定)。
- 2026年(令和8年)度:JR東海の上りホーム(1・2番線)で、可動柵を設置(予定)。
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