大津(おおつ) |
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所在地 |
滋賀県大津市春日町1-3 |
駅番号 |
JR-A29 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 |
■東海道本線(琵琶湖線) |
キロ程 |
503.6km(東京起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
2面4線 |
乗降人員 |
33,164人/日(2023年) |
開業年月日 |
1921年(大正10年)8月1日 |
駅種別 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 |
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大津駅 |
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大津駅(おおつえき)は、滋賀県大津市春日町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。
滋賀県の県庁所在地でもある大津市の代表駅であり、「琵琶湖線」の愛称区間に含まれている。駅番号はJR-A29。
現在の大津駅は、1921年(大正10年)に開通した膳所駅 - 京都駅間の新線上に新線開通と同時に開業したものである。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅になっている。駅の北側に北口改札(びわこ口)、南側に南口改札がある。
地下道から各ホームへ、階段が2本、ホームエレベーターが1本ずつ通じている。
北口の駅業務は直営であり、駅舎は2階建ての駅ビルになっているが、南口はジェイアール西日本総合ビルサービスに委託されている。
駅長が配置されており、管理駅として瀬田駅・石山駅・膳所駅の3駅を管轄している。バリアフリートイレが設置されている。
駅ビルは1975年4月に開業し、市のサービス公社が運営していたが2010年からは市の直接運営になり、その後に老朽化や利用客減少を理由に撤退した。
2016年10月に宿泊施設や飲食店などが入居した商業施設「ビエラ大津」が開業した。
1・2番線ホームの京都方に、北緯35度線モニュメントがある。これは琵琶湖線開業100周年を記念してJR西日本が1989年7月に設置したものである。
当駅の京都方面寄り(当駅と新逢坂山トンネルの間)にはカーブがあり(最急は下り外側線で半径500 m)、下り線は95 km/h、上り線は105 km/hの制限を受ける。
開業時から2面4線であったが、複々線化の際に停留所となった。
ICOCA利用可能駅)。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
線路 |
行先 |
備考 |
1 |
■ 琵琶湖線 |
上り |
外側線 |
草津・米原方面 |
一部列車 |
2 |
内側線 |
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3 |
下り |
京都・大阪方面 |
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4 |
外側線 |
一部列車 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
付記事項
- 停車列車は原則として内側線(2・3番のりば)を使用する。ただし、平日朝の新快速と毎日設定される特急および草津線直通列車(下りの一部列車を除く)は外側線(1・4番のりば)を使用する。
歴史 初代大津駅は、京都駅からの路線延伸により現在の京阪電気鉄道びわ湖浜大津駅がある場所に1880年(明治13年)に開業した。
東京と神戸を結ぶ鉄道建設の中で、新政府の財政難により、当面は琵琶湖の水運を活用することになった。
このため、大津駅と長浜駅は船着き場に直結する位置に建設され、乗客は鉄道連絡船に乗り換えた。
日本初の鉄道連絡船である大津駅 - 長浜駅間航路は太湖汽船が担当し、日に3便、所要時間はおよそ3時間であったが、強風等で運休となることも度々あるなど、必ずしも安定した輸送手段ではなかった。
列車は、馬場駅(現:膳所駅)でスイッチバックを行って、大津駅に入っていた。
逢坂山を越えてきた線路は、湖岸から高い位置にあり、逢坂山トンネル出口から直接大津駅に向かうことはできず、一旦馬場駅でスイッチバックを取る形となった。
その後、琵琶湖東岸での鉄道建設が進み、1889年(明治22年)に湖東線の馬場駅 - 米原駅 - 関ケ原駅が開業したことにより、琵琶湖航路は廃止、馬場駅 - 大津駅の旅客営業も廃止され、大津駅は支線の貨物駅となった(請願により1898年(明治31年)から旅客営業再開)。
1909年(明治42年)には、線名制定により大津線と命名される。
1913年(大正2年)3月、大津電車軌道(現・京阪石山坂本線)が旅客営業を開始すると、大津線の旅客営業は廃止、再び東海道本線の貨物支線となる。
同年6月に、馬場駅を2代目の大津駅に、初代の大津駅を浜大津駅に改称した。
その後、2代目の大津駅 - 京都駅を、新逢坂山トンネルの開通で短絡することに伴い、新線上に3代目の大津駅を、それまでの駅より西側に設置し、2代目の大津駅は馬場駅に再び改称され貨物駅となった(後年の旅客営業再開時に膳所駅に改称)。
この時に設置された3代目の大津駅は、東京駅の小型版として木造建築の駅舎が設けられた。
この駅舎は1967年(昭和42年)から始まる大津駅前の土地区画整理事業で建て替えられるまで用いられた。
国鉄時代は、京都駅と同一の業者による、駅弁も販売されていた
年表
- 1921年(大正10年)8月1日:鉄道省東海道本線ルート変更により次のように変更。
- 大津駅(2代目)を馬場駅(2代目)に改称(後の膳所駅)。貨物に限り取り扱う。
- 馬場駅 - 京都駅間の新線上に大津駅(3代目)を開業。旅客・手荷物・小荷物に限り取り扱う。
- 浜大津駅(初代大津駅)の手荷物取り扱いを廃止。
- 1970年(昭和45年)3月9日:草津駅 - 京都駅間の複々線化に伴い、停留所となる。ただし、駅構造は2面4線のままである。
- 1975年(昭和50年)
- 4月1日:4代目駅舎が開業(業務は1月26日から)。
- 5月24日:第26回全国植樹祭開催に合わせて、昭和天皇のお召し列車が米原駅 - 大津駅間で運行。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「琵琶湖線」の愛称を使用開始。
- 1998年(平成10年)3月7日:自動改札機を設置し、供用開始。
- 2000年(平成12年)3月24日:大津駅南口再開発事業により、南口を新設。コンコースとホームを結ぶエレベーターが使用を開始。電光掲示板、自動改札機導入。
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入。
- 2016年(平成28年)10月1日:駅ナカ商業施設「ビエラ大津」が開業。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
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