JR西日本・吹田駅
吹田(すいた)
東海道線 岸辺 吹田 東淀川
所在地 大阪府吹田市朝日町1-1
駅番号 JR-A44
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 東海道本線(JR京都線)
キロ程 548.8km(東京起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線(乗降は2面2線のみ)
乗車人員 22,131人/日(2023年)
開業年月日 1876年(明治9年)8月9日
駅種別 直営駅 みどりの券売機プラス設置駅
吹田駅
吹田駅
吹田駅(すいたえき)は、大阪府吹田市朝日町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。
駅番号はJR-A44。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
約39万人の人口を抱える、吹田市の代表駅である。
市内の駅ではOsaka Metro・北大阪急行の江坂駅に次いで乗降客数が多い。
かつては東海道本線支線(JR貨物においては梅田貨物線、JR西日本においては北方貨物線)と片町線貨物支線(城東貨物線)の書類上の起終点であったが、実際の線路は吹田信号場(旧:吹田操車場)で分岐していた。
そのため、吹田貨物ターミナル駅の開業の際に、実態に合わせてこれらの起終点も同駅に変更され、当駅は東海道本線単独駅となった。
京都支社が管轄する最南端の駅であり、東海道本線の京都支社管轄区間では最も西に位置する(京都支社管轄の最西端は山陰本線(嵯峨野線)の園部駅)。

普通列車のみ停車 外側線ホームは柵がある
普通列車のみ停車 外側線ホームは柵がある

駅構造

貨物線をのぞけば、2面4線の島式ホームであるが、普通電車のみが停車する関係で内側の2線のみが使われる。
外側は通過列車のみのため、ホームには安全柵が設置されている。
また、柱や梁の一部が木製の、古い屋根が現在でも残されている。東淀川方に両渡り線、および岸辺方に折り返し用の引き上げ線がある関係で、場内・出発信号機を有する。
ただし、貨物線の場内信号機は当駅ではなく吹田貨物ターミナル駅の設備であるため、貨物線を経由する列車の運転取扱においては当駅での採時は行われない。停車場に分類される。
中央口の駅舎はイオン吹田店(旧:ダイエー吹田店)を核店舗とする商業施設「吹田さんくす」の一部になっている。
エスカレーターとエレベーターの新設工事が行われていたために、当駅の大阪側の階段は2005年秋から約1年2か月間通行不可能であった。工事完了後、大阪側は大阪駅御堂筋口同様エスカレーターだけとなっている。
吹田駅東口は地下に改札があり、ハートイン・ビアードパパの作りたて工房がある。
2021年2月末までは現在のビアードパパの作りたて工房があるところに神戸屋があった。
ホームと東口改札は当駅北口の再開発後もスロープで結ばれている。トイレは設置されている。
直営駅で、高槻駅の管理下にあるが、茨木駅と共に地区駅長が配置され、当駅は岸辺駅を管轄している。
自動券売機、みどりの券売機プラスが設置されている。
アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよびその相互利用対象カードの利用可能駅である。

のりば

番線 路線 方向 線路 行先
1 JR京都線  下り 外側線  (通過列車のみのため閉鎖) 
2 JR京都線 下り 内側線 大阪・三ノ宮方面
3 上り 高槻・京都方面
4 JR京都線  上り 外側線  (通過列車のみのため閉鎖) 

  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

引き上げ線を使用する電車について

2023年現在、早朝に当駅折り返しの普通1本が設定されている。
国鉄時代の1986年11月1日のダイヤ改正以降、当駅止まりの各駅停車は設定されていなかったが、1995年9月1日のダイヤ改正で当駅始発の新三田行きが朝に3本(新大阪駅→当駅間は回送・塚本駅は通過)設定され、1997年3月8日および1998年10月3日に高槻発に変更になった。
2011年3月12日のダイヤ改正で当駅折り返しの各駅停車が再び設定された。
なお、1987年4月1日時点では、当駅始発で、大阪・神戸方面西明石・加古川行きの設定があった。
また、2011年3月12日のダイヤ改正までは、当駅京都方の引き上げ線で「タンゴエクスプローラー」の回送列車が折り返す設定があった。
事故・各種トラブルなどでダイヤに乱れが生じた場合は、京都方面行きの各駅停車が当駅で運転を打ち切られ、折り返し当駅始発として運転されることが多い。このため吹田行きの方向幕も設定されている。
前述の大阪駅側への両渡り線設置に伴い、ダイヤが乱れた場合には快速電車を新大阪駅発着に変更(新大阪駅-当駅間は回送)の上で、当駅で折り返すことも可能となった。

歴史

  • 1876年(明治9年)8月9日:官設鉄道の高槻駅 - 大阪駅間に新設開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
  • 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線(1909年(明治42年)より東海道本線)の所属となる。
  • 1918年(大正7年)8月1日:当駅を分岐点として、神崎駅(現在の尼崎駅)方面への貨物支線(北方貨物線)が開業。
  • 1929年(昭和4年)3月15日:片町線貨物支線(城東貨物線)が延伸し、当駅に乗り入れる。
  • 1934年(昭和9年)6月2日:上淀川仮信号場の廃止により、梅田駅方面への貨物支線(梅田貨物線)の分岐駅となる。
  • 1979年(昭和54年)
    • 8月1日:現在の中央口駅舎が使用開始となる。
    • 10月:駅周辺の再開発が完成し、駅ビルを含む商業施設「吹田さんくす」が開業。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:当駅での貨物の取り扱いが廃止。
    アサヒビール吹田工場へ専用線が続き、貨物輸送を行っていた。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR京都線」の愛称を使用開始。
  • 1997年(平成9年)7月27日:自動改札機を設置し、供用開始。
  • 1998年(平成10年)4月29日:東口改札が移転。
  • 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。電光掲示板導入。
  • 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
  • 2007年(平成19年)
    • 1月27日:エレベーター、エスカレーターの使用を開始。
    • 3月18日:駅自動放送を更新。
  • 2012年(平成24年)
    • 4月:新大阪・大阪・三ノ宮方面に折り返し設備が新設される。
    • 10月8日:北方貨物線ならびに城東貨物線の起点が当駅から吹田貨物ターミナル駅に改められる。
  • 2013年(平成25年)3月16日:梅田貨物線の起点が当駅から吹田貨物ターミナル駅に改められる。
  • 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入。
  • 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
  • 2023年(令和5年)5月31日:みどりの窓口の営業を終了。