しなの鉄道
しなの鉄道の概要
長野駅
長野駅
しなの鉄道株式会社は、長野県上田市常田一丁目3番39号に本社を置く第三セクター鉄道事業者です。
北陸新幹線の開業に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)から1997年(平成9年)と2015年(平成27年)にそれぞれ経営分離された長野県内の並行在来線を経営しています。
当社は整備新幹線開業に伴い、JRの経営を離れる在来線を引き継いだ、初の鉄道会社です。
しなの鉄道は当初、1998年長野オリンピックの開催に合わせて整備された北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間(長野(行)新幹線)の開業に伴い、JR東日本から経営移管されることとなった信越本線の軽井沢駅 - 篠ノ井駅間を、JR東日本に代わって経営する会社として設立されましました。同区間は1997年(平成9年)10月1日の新幹線開業と同時に、しなの鉄道へ移管されて同社のしなの鉄道線として開業しました。
しなの鉄道線開業当初は、長距離客が新幹線に移乗したことなどにより経営は苦しく、2001年9月の中間決算では累積赤字が24億円以上になり、資本金23億円を上回る債務超過状態に陥っっています。そのため、同年に「しなの鉄道経営改革に向けての提言」を策定。2002年6月、エイチ・アイ・エス (HIS) 創業社長の澤田秀雄に再建を要請し、同社から杉野正を社長に迎えています。杉野は退任するまでの2年間、高齢者の乗降介助を行う乗務員「トレインアテンダント」やサポーター制度の新設といった利用促進策や経営合理化を進めています。不公平な契約の解消など様々な無駄の削減や第三セクター特有のお役所仕事的な社風の変革などに取り組んだ一方、2002年に連絡乗車券の発売駅・発売範囲を大幅に縮小するなど旅客サービスの後退もありました。
485系NO.DO.KA
485系NO.DO.KA.
杉野の半ば体育会系・営業マン的な経営手法により、しなの鉄道は減価償却費前の利益で黒字を計上するようになったものの、2004年には減損会計導入を進めたい当時の長野県知事田中康夫と「上下分離方式」を主張する杉野が対立して、杉野は社長を辞任することになり。スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)の元社長井上雅之を社長に迎えて減損会計に踏み切り、その結果、2005年度決算において開業以来の初めて最終損益において黒字を計上するに至ります。井上の下でも、駅構内で宝くじを販売するなど異業種的な発想の増収策が実行されています。
井上は2008年9月30日付で退任し、空席となっていた社長のポストには、2009年6月からJR東日本出身の浅海猛が就任。分離元鉄道事業者の社長は設立以来初めてのことでした。これは、2015年(平成27年)春に予定されていた北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴い、JRから経営分離される信越本線の長野以北区間の経営主体として、しなの鉄道が候補に挙がっている点を睨んでの起用である旨を、当時の長野県知事村井仁が示唆しています。
その長野駅以北の県内区間にあたる信越本線の長野駅 - 妙高高原駅間についても、しなの鉄道が運営主体となる旨が2012年(平成24年)4月に決定し、2013年3月には同区間の路線名称を「北しなの線」とすると発表しました。北しなの線は同新幹線の延伸開業日にあたる2015年(平成27年)3月14日に開業し、同日以降、しなの鉄道が運営する鉄道路線は前者のしなの鉄道線と、後者の北しなの線の2路線となっています。なお篠ノ井駅 - 長野駅間は同新幹線の延伸開業後も引き続きJR東日本が運営するため、しなの鉄道線と北しなの線は同区間を挟んで直接接続しない飛地路線となっています。
社長職は2016年、東京海上日動火災保険出身の玉木淳に交代しています。
東京海上日動社長の北沢利文が長野県出身である縁で県から要請を受けたことと、東京海上日動が長期的な保険市場の開拓も視野に地方再生を支援していることが背景となっています。玉木は沿線の人口減少や今後必要となる車両更新費用に備えて、観光・行楽と通勤両面で利用客取込を進める方針を示しています。
383系特急「しなの」が長野駅に到着します
383系特急「しなの」が長野駅に到着します
1991年(平成3年)8月30日:「長野県第三セクター鉄道検討協議会」発足。
1996年(平成8年) 3月26日:社名決定。
4月19日:設立総会開催。
5月1日:会社設立。
1997年(平成9年) 6月19日:軽井沢 - 篠ノ井間 65.1km の第一種鉄道事業免許を取得。
10月1日:しなの鉄道線 軽井沢 - 篠ノ井間が開業。
2001年(平成13年)3月22日:運賃改定(10%値上げ)。JR東日本との乗継割引額を縮小。
2002年(平成14年) 3月25日:本社を長野市から上田市に移転。
4月1日:滋野駅の業務を有限会社しげのマツバタクシーに委託。
7月12日:レールサポーター・トレインサポーター募集開始。
9月9日:主要駅や列車に「トレインアテンダント」を配置。
10月1日:JR各社との連絡運輸取扱範囲縮小。
2003年(平成15年)4月1日:中軽井沢駅の業務を星野リゾートへ委託。
2005年(平成17年) 2月25日:産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画が認定。
10月1日:上田電鉄発足記念で同社と共同で「ゆぅみぃ土・休日フリーきっぷ」発売。以後毎年秋に発売。
2006年(平成18年) 1月21日:3月20日までの毎日、篠ノ井 - 小諸の各駅から軽井沢駅までを利用する乗客を対象にした往復割引切符「軽井沢“Qっと”往復割引フリーきっぷ」を販売。通常運賃で各駅から軽井沢駅までを往復利用するより、約15%割引の発売額で設定。乗車日から2日間有効で、乗車駅から軽井沢駅までの間は乗降自由。
7月1日:「しなの鉄道ファンクラブ」創設。
115系臨時列車が豊野駅に到着しました
115系臨時列車が豊野駅に到着しました
11月:軽井沢・プリンスショッピングプラザで「プラチナバーゲン」にあわせて23、25、26の各日、臨時の「プラチナバーゲン列車」を運行するとともに、バーゲン期間中に利用できるフリー切符を発売。軽井沢 - 篠ノ井間で1日乗り降り自由で発売額は大人1200円、子供600円。このほかに1000円分の金券と食事券(特別メニューで1600円相当)、ショッピングクーポンブックが付いた「プラチナゆぅみぃ土日フリーきっぷセット」(大人3800円、子供3200円)も販売。
2007年(平成19年) 6月1日:運賃改定(12.5%値上げ。初乗り運賃が160円から180円に)およびJR東日本との乗継割引運賃の割引率を縮小。通年回数券の名称「連絡11回数券」を改め「千曲川回数券」に変更。
10月1日:全線(軽井沢 - 篠ノ井)が1日乗り放題となる「開業10周年記念フリーきっぷ」を発売。大人用は1300円で500枚、小人は650円で250枚を販売。
2012年(平成24年) 4月17日:臨時株主総会で北陸新幹線長野 - 金沢間開業に伴い経営分離される信越本線のうち、長野 - 妙高高原間の経営引き受けを決定。
9月1日:公式サイトが大幅にリニューアル。
2013年(平成25年) 3月27日:長野 - 妙高高原間の路線名を「北しなの線」に決定。
4月29日:さよなら運転を最後に169系電車の運用終了。
10月1日:「しなてつファンクラブ」創設。
12月6日:しなの鉄道が国土交通省に北しなの線の鉄道事業許可を申請。
2014年(平成26年) 2月28日:長野 - 妙高高原間 37.3km の第一種鉄道事業許可を取得。
7月11日:観光列車「ろくもん」が軽井沢 - 長野間にて運行開始。
2015年(平成27年)3月14日:北しなの線 長野 - 妙高高原間が開業。
2018年(平成30年)3月26日:台湾鉄路管理局との友好協定、しなの鉄道線田中駅と台鉄田中駅の姉妹駅協定を締結。
2019年(平成31年)3月28日:「ありがとう189系」が長野-軽井沢間で運行。

115系電車
115系電車
2019年(令和元年)5月20日時点で保有している車両は、JR東日本から譲渡された国鉄形電車の115系のみです。
日中は基本的に2両編成または3両編成で、ラッシュ時間帯には2編成連結で5両編成または6両編成で運行しています。快速「しなのサンライズ号」は平日は6両で運用、休日は3両で運用。なお、冬季は6両で運用しています。車両故障による車両不足の場合は5両での運用となります。
115系(59両)3両編成15本(S1 - 4・6 - 16編成)、2両編成7本(S21 - 27編成)が在籍。いずれも1000番台とその改造車です。開業時点での在籍車両は3両編成のみであったが、JR東日本より追加で譲渡された2両編成を2013年3月16日のダイヤ改正実施時から運用開始した。また3両編成のうち1本は、後述の観光列車「ろくもん」編成です。一部列車で都市型ワンマン運転を行っているため、「ろくもん」を除くすべての編成にドア開閉や自動放送等を運転士が操作するための対応設備が搭載されています。また全車両のドアにはドアチャイムが設置されているほか、一部車両の客室ドア上部の鴨居部の3箇所に15インチの液晶ディスプレイを装備し、自社のPR映像やスポンサー企業のCMなどが放映されています。
なお、車両基地に汚物処理施設を設置できなかったことから(「車両基地」の節にて詳述)、「ろくもん」用のS8編成を除きトイレは閉鎖されています。塗装は以下の編成を除きしなの鉄道オリジナル色です。 S7編成は2017年7月から9月まで開催される信州デスティネーションキャンペーンに合わせ、同年4月8日より「アイボリーホワイト」を基調とした初代長野色として運行されています。2019年7月に重要部検査を受けたが、塗色変更はされず初代長野色が維持されています。ただし屋代工場で再塗装を行ったため長野総合車両センターで塗装したものとは多少異なっています。
S3編成は同様の理由により同年5月20日から湘南色として運行されています。同年7月にはS16編成が横須賀色(山スカ)に塗装変更され、7月29日より運行を開始しています。
115系「コカ・コーラ」広告電車
115系「コカ・コーラ」広告電車
S15編成は北しなの線開業時に二代目長野色で譲渡された編成の一つで、2017年(平成29年)11月に塗色を更新した際にも二代目長野色のままとされ、加えて貫通扉部分および裾部に貼られていたしなの鉄道シールが剥がされ、JRロゴもなくなっています。
S11編成については、JR所属時代の1987年(昭和62年)から1990年(平成2年)にかけコカ・コーラの広告電車として走行していた時期があり、2018年(平成30年)3月より日本コカ・コーラ、北陸コカ・コーラボトリングの協力により、当時の塗装からロゴデザイン及びキャッチコピーを現行のものとした復刻塗装となっています。この塗替え資金については、クラウドファンディングが活用され、目標金額290万円を大きく上回る3,963,544円の資金が集まりました。
2018年10月12日にS26編成が横須賀色となって全般検査を出場しました。
2018年にS9編成が重要部検査を受けた後、11月に台鉄EMU100型電車風の塗装となって登場し、11月15日より「台鉄自強号色」として運行されています。約3年間運行予定。
S1-S4、S6-S11編成の客室内の車番プレートは、テプラ風のシールに交換されています。
譲受時からステッカーだったS12-S16、S21-S27編成はそのままです。モハ114-1020の長野、妙高高原側の車番プレートが1枚盗難に遭ったためです。車内の製造銘板は22編成59両ともに剥がされています。車外の銘板はそのままです。
観光列車「ろくもん」 夜の軽井沢駅
観光列車「ろくもん」 夜の軽井沢駅
中軽井沢駅 小諸駅
中軽井沢駅 小諸駅
上田駅 テクノさかき駅
上田駅 テクノさかき駅
戸倉駅 千曲駅
戸倉駅 千曲駅
屋代高校前駅 豊野駅
屋代高校前駅 豊野駅
黒姫駅 牟礼駅
黒姫駅 牟礼駅

しなの鉄道しなの鉄道線 路線データ
管轄  しなの鉄道:第一種
 JR貨物:第2種
路線距離  軽井沢駅-篠ノ井駅間 65.1km
軌間  1,067mm
駅数  19駅(起終点駅含む)
複線区間  全線
電化区間  直流1500V 架空電車線方式 
閉塞方式  自動閉塞式
最高速度  100km/h 
保安装置  ATS-SN
しなの鉄道北しなの線 路線データ
管轄  しなの鉄道:第一種
 JR貨物:第2種
路線距離  長野駅-妙高高原駅間 37.3km
軌間  1,067mm
駅数  8駅(起終点駅含む)
複線区間  長野駅 - 北長野駅
 黒姫駅 - 妙高高原駅
電化区間  直流1500V 架空電車線方式
閉塞方式  自動閉塞式
最高速度  95km/h 
保安装置  ATS-SN

しなの鉄道 駅一覧



駅名


















接続路線

所在地









軽井沢駅 - 0 939 東日本旅客鉄道:北陸新幹線




軽井沢町
中軽井沢駅 4 4 938
信濃追分駅 3.2 7.2 956
御代田駅 6 13.2 819 御代田町
平原駅 5.1 18.3 706 小諸市
小諸駅 3.7 22 663 東日本旅客鉄道:小海線
滋野駅 5.9 27.9 563 東御市
田中駅 3.4 31.3 512
大屋駅 3.4 34.7 482 上田市
信濃国分寺駅 2.4 37.1 467
上田駅 2.9 40 446 東日本旅客鉄道:北陸新幹線
上田電鉄:別所線
西上田駅 4.4 44.4 421
テクノさかき駅 3.5 47.9 410 埴科郡 坂城町
坂城駅 2.5 50.4 396
戸倉駅 4.5 54.9 376 千曲市
千曲駅 2.2 57.1 369
屋代駅 2.8 59.9 361
屋代高校前駅 1.9 61.8 357
篠ノ井駅 3.3 65.1 356.2 東日本旅客鉄道:篠ノ井線 長野市 
JR





今井駅 2.1 67.2 359
川中島駅 2.2 69.4 362.4
安茂里駅 2.1 71.5 360.3
長野駅◇  74.4 360.5 東日本旅客鉄道:北陸新幹線
長野電鉄:長野線 








北長野駅 3.9 3.9 365.4
三才駅 2.9 6.8 345.1
豊野駅 4 10.8 334.6 東日本旅客鉄道:飯山線
牟礼駅 7.8 18.6 487.1 上水
内郡
飯綱町
古間駅 6.5 25.1 633.2 信濃町
黒姫駅 3.8 28.9 671.8
妙高高原駅 8.4 37.3 510 えちごトキめき鉄道
妙高はねうまライン
新潟県妙高市

貨物取扱 注 ◆ ◇:貨物取扱駅(◇は定期貨物列車の発着なし) ■:オフレールステーション
列車停車 注 ●:全列車停車 、▲:一部列車通過、|↓↑:全列車通過(↑↓はその方向のみ運行)
          サンセット:しなのサンセット サンライズ:しなのサンライズ
駅員配置 注 ◎:直営駅、社員配置駅 ○:業務委託駅 ●:簡易委託駅 無印:無人駅 
列車交換 注 ∥:複線  ◇ ∨ ∧:列車交換可能 |:列車交換不可 +:列車交換不可・折り返し可能
 スライドショー
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しなの鉄道 路線マップ
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